どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方のお悩みを解決するために書いています。
- イギリスで駐在を数年したらクレジットスコアはどれくらいになるの？
- イギリスで自分のクレジットスコアを知りたいんだけど、どうやったらわかるの？
- Experianで自分のクレジットスコアを確認する方法を教えて！
イギリスのクレジットスコアとは？
クレジットスコアは個人の信用力を示す数値
イギリスにおけるクレジットスコアは、個人の信用力を示す重要な指標です。具体的には、銀行やローン会社が個人の信用履歴を基に、貸付判断を行うための数値化された評価ということです。クレジットスコアは主に3社の信用評価会社が各個人を一定の数値で評価し、スコアが高いほど信用力が高くなります。
ここではLloyds Bankが採用しているクレジットスコア評価会社3社のクレジットスコア別の評価をご紹介します。
| 評価会社 | |||
| Experian | Equifax | TransUnion | |
| Excellent | 961 – 999 | 811 – 1000 | 628 – 710 |
| Very Good | 881 – 960 | 671 – 810 | 604 – 627 |
| Good | 721 – 880 | 531 – 670 | 566 – 603 |
| Poor | 561 – 720 | 439 – 530 | 551 – 565 |
| Very Poor | 0 – 560 | 0 – 438 | 0 – 550 |
イギリスでは、Experian、Equifax、TransUnionといった信用情報機関がクレジットスコアを提供しています。これらの機関は、ウェブサイトや専用アプリを通じてスコアの確認サービスを提供していて、無料で基本的なスコアを確認できます。また、有料サービスを利用すれば詳細な信用報告書を取得することも可能で、自分の信用履歴に関する詳細な情報を把握することができます。
スコアが高くなれば、ローンやクレジットカードの申請が通りやすく、金利も低く設定される可能性が高くなります。逆にスコアが低くなってしまうと、ローンやクレジットカードの申請が通りにくくなり、仮に通ったとしても、提供される条件も厳しくなることが多くなります。
目安として、
- Goodであれば、クレジットカードの審査に通ったとしても、限度額は低く金利は高めになる可能性があるが、支払いを滞りなくおこない半年～1年間経済的に安定していることを示せれば限度額は上がる
- Very Goodであれば、ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなり、金利もより低くなる可能性がある
- Excellentであれば、ローンやクレジットカードの審査に通るのは簡単になり、最高レベルの低金利、ゆとりのある利用限度額が提供される
ということです。イギリスで駐在するような方であれば日本でクレジットカードの審査に落ちることはあまりなかったかもしれませんが、イギリスでは当然クレジットスコアは低い状態からスタートしますので、ある程度落ちることは覚悟する必要があるかもしれません。
ただ、American Expressカードは独自の審査基準を持っていると聞いたことがあり、日本でもしAmerican Expressカードを保有していたのであれば、その利用履歴も審査に反映されるようです。元々の審査基準が低いというのもあって、比較的審査が通りやすいのでオススメなクレジットカード会社です。
こちらの記事でご紹介していますが、クレジットカードの還元率の観点から、私はBritish Airways AMEX Cardをオススメしています。
入会特典でBritish Airwaysのマイレージポイント6,000Avios（£77相当）をもらえるのもお得ですが、下のBA Amex公式ページから申し込みをした場合、紹介キャンペーンとして、6,000＋4,000＝10,000Avios（£128相当）をゲットできます。普通に申し込むよりも、£51（£1＝198円換算で10,098円）もお得になります。
ただし、この紹介キャンペーンは「カード発行から3か月以内に￡2,000利用」という条件が適用されますので、必ず満たすようにしてください。つまり、カード発行から３ヶ月以内に£2,000以上利用すれば、10,000Avios（£128相当）が手に入ります。
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クレジットスコアは日本ではあまり馴染みがないスコアですが、中国では信用スコアという名で生活態度を含めた個人の情報が点数化されて、その人が信用できるかどうかという指標として利用されており一般社会に浸透しています。さすがにそこまで行く必要はないと思いますが、信用情報について言えば、自分で確認できる数値で表示されるというのは良い仕組みであると考えます。もしスコアが悪いようであれば、何らかの改善に取り組むこともできるかもしれません。
クレジットスコアの影響
実は日本人駐在員にとって、イギリスのクレジットスコアは単にクレジットカードの申請が通るかどうか、というくらいしか影響がありません。あくまでも地盤は日本にあるのであって、日本での信用情報をしっかりと確保できていれば問題ないでしょう。
ですがイギリスで長く生きていく方の場合、クレジットカードはローンやクレジットカードの審査に影響するだけではないようです。住宅の賃貸契約、携帯電話の契約、さらには就職活動においても、クレジットスコアが重要な役割を果たすことがあり、たとえば賃貸物件のオーナーや不動産会社は、賃貸を申し込む人の信用力を確認するためにクレジットスコアを利用することが多いということです。
そのため、たかがクレジットスコアということはできず、場合によっては人生にも影響する指標ということですね。
Experianってどんな会社？
イギリス国内におけるExperianは、信用情報の収集と管理について非常に重要な役割を果たしています。銀行や金融機関は個人や企業の信用力を評価するためにExperianの提供する情報を利用しているんです。この信用情報によって、ローンの承認やクレジットカードの発行、賃貸契約など多くの信用に関する決定が行われます。
Experianのデータベースは、個人のクレジット履歴、返済履歴、現在の債務状況、クレジット利用比率などの情報を含んでいます。これらのデータは、消費者が自身の信用状況を理解し、改善するための手助けとなります。消費者は、Experianのウェブサイトやアプリを通じて、自身のクレジットスコアを定期的にチェックし、信用報告書を確認することができます。
また、Experianは企業向けにも幅広いサービスを提供しています。企業は、潜在顧客の信用力を評価するためにExperianのデータを活用し、リスク管理やマーケティング戦略の最適化を図ります。特に、顧客獲得や保全、与信管理において、Experianの分析データは重要な役割を果たします。
Experianの強みは、その膨大なデータベースと高度な分析技術にあります。データサイエンスやAI技術を駆使して、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたソリューションを提供することが可能です。このように、Experianは消費者および企業双方に対して、信頼性の高い信用情報と分析サービスを提供し、経済活動の円滑化とリスク管理に貢献しています。
Experianでのクレジットスコア評価申し込み方法
ここからはExperianでのクレジットスコア評価申込方法を説明します。
まずは、ExperianのWebサイトにアクセスし、Sign up freeを選択します。
まずは個人情報を入力していきます。
すべて記載したらContinueを押します。ここでのチェックはメールマガジンの登録なので外しておいても大丈夫です。
上で母親の旧姓というよくある個人認証用の言葉を指定していますが、ここでも別に自分でパスワードを忘れたときに使用する認証用の言葉を指定します。
続いて、クレジットカードを発行しているクレジット会社や銀行口座を保有している銀行を指定します。上で指定した情報とクレジット・銀行口座情報を紐つけて信用情報を確認しているのだと思います。
もしここで使っているクレジットカード会社や銀行口座がない場合は、指定しなくても大丈夫ですが、その後で追加の質問が来ることが想定されます。
私はAmerican ExpressとJAJA Financeのクレジットカードを保有していますので、それを指定しました。
Continueを押して完了です。
この後、追加の質問が来なければクレジットスコアが表示されます。
Experianでのクレジットスコア評価発表！
なんと、スコアは963でExcellentとの評価が出ました！4年超の期間をロンドンで過ごしてきて、多くの金額をクレジットで支払い、遅延など全くしていませでしたが、Fair(Good)くらいだと思っていました。このスコアをなにかに使えるわけではありませんが、評価が高いのは嬉しいですね。
クレジットスコアの表示に、6つのPositive Influenceと2つのNegative Influenceが出ています。ただ、こちらを知りたいと思ってクリックすると、フリートライアルに申し込めレポートを見ることができると表示されました。
私の場合はクレジットスコアをこれ以上上げる必要もないため、レポートの閲覧までは申し込みませんでしたが、フリートライアルで30日間は無料なので、レポートを無料で入手することも可能です。
フリートライアル後は1ヶ月14.99ポンドかかりますので、不要であれば解約する必要があるのでご注意ください。
ここからが無料で入手可能なExperianのクレジットレポートとなります。
最近のアクティビティという項目では、3ヶ月位内、3～6ヶ月、6～12ヶ月の間におこなわれた活動についてのレポートが作成されています。
続いて個人情報の詳細です。
過去の住所の情報(提供した場合)、選挙権の有無が記載されています。やはり選挙権の登録はクレジットスコアに影響があるようです。
取引銀行の情報が出ています。この銀行口座での支払履歴はスコアに影響しないということです。
次に進むとクレジットカードの直近の利用履歴が正確に反映されています。ちょっと怖いですが、信用情報に把握されていることがわかります。
現在の携帯電話の契約についても、審査されています。支払いの遅延などがあると影響するのでしょう。ちなみにインターネットの契約もあるのですが、それは反映されていませんでした。
過去の携帯電話の契約もすべて表示されています。履歴として残っているのですね。
GAIN(Gone Away Information Network)、直訳すると行方不明者ネットワークとなりますが、意味合いとしては請求が来ていたのに逃げてしまったような場合、つまり債務の踏み倒しですね。そうした履歴があるかどうかという点をチェックされています。
これはお金の点でつながっている人についての情報となります。連帯保証などをしている場合、情報が出てくるのだと思われます。そうした関係がある場合、相手側の信用情報の調査などがあった場合、本人の信用情報にも影響があるようです。
こちらは自分の情報を提供した契約先の情報となります。例えばインターネットプロバイダーや携帯電話会社などが記載されます。こうしたインターネットや電話の契約時には自分の信用情報を開示しているため、その履歴が記載されます。加えて何かトラブルが合った場合、その情報も記録されます。
レポートの最後に、私にオススメのカードを紹介してくれました。私はBA AMEXカードを気に入っていますので、他のカードを使うことはないと思いますが、もし気になるカードがあるのであれば、オファーされたカードを申し込んでみるのもいいかもしれません。
クレジットスコアを元にオファーされていますので、審査が通る可能性は恐らく高いのだと思います。
クレジットについて知りたい方向けの本
今回Experianのクレジットスコアについて解説しましたが、日本でもクレジット業界には面白い話が色々あります。
こちらの「図解入門業界研究 最新クレジット／ローン業界の動向とカラクリがよ～くわかる本」は日本のクレジットカード、信販、消費者金融の三業態について業界の基礎知識や業界関係者からヒアリングした内容を元に業界の動向をレポートしていますので、よろしければ読んでみてください。
まとめ
以上、Experianのクレジットスコア入手に関する情報をお届けしました。ここでまとめておきます。
- クレジットスコアは個人の信用力を示す数値
- Experianはイギリスを拠点にする信用報告、データ分析、マーケティングサービスを提供する会社
- Experianのクレジットスコアは無料で入手可能
- ロンドンで4年半生活した駐在員のクレジットスコアは963点のExcellent！とはいえExcellentの条件は961点以上のため、ギリギリExcellentな状態
- 無料レポートでも、Experianではクレジットスコアのベースとなる様々な情報を参照可能
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
