駐在員の生活

イギリスで入手可能な医薬品の紹介~イギリスでは手に入らない日本の薬の代わりに何を使えばいい?~

どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような疑問を解消するために書いています。

  • イギリスでは日本の薬が売っていないけど、日本で売っている薬と同じように使えるものはある?
  • イギリスで買える薬で症状別に使えそうなものの例を教えてほしい!
  • イギリスの薬を使うときの注意点を教えて!

こちらの記事はあくまでも医療に関しては素人の筆者がイギリス生活を通じて医師や看護師、知人から聞いた情報および自分や家族の実体験に基づいた医薬品の利用経験を書いた個人的な見解です。日本で使用していた医薬品と同じものといった、専門的な医薬品の成分分析に基づくアドバイスではないため、医薬品の使用に関しては専門家のアドバイスを受けてご使用ください。

イギリスでの医薬品利用

私は、イギリスに駐在する際には、医薬品を日本から持ってくることを推奨しています。その理由は、日本の医薬品は日本人に合ったものが用意されていますし、説明書も日本語で書かれているためわかりやすく、今までの利用経験もあるでしょうから安心して使用できるという点が大きいです。

こちらの海外駐在が決まったら日本で購入しておくべきものの記事でも医薬品をオススメの1つとして挙げています。

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そのため、持病があったり、よく使う薬についてはイギリスに持参することで問題ないと思いますが、もし日本から持ってきていない医薬品をイギリスで使わなければならなくなった際に、私と家族が使用している市販の医薬品をご紹介します。

イギリス駐在員の場合、プライベートの医療保険に加入している場合が多いでしょうから医薬品は病院で処方してもらうのが一番です。ですが、イギリスの病院はプライベートでも基本的に予約を取る必要があり、日本の病院のように気軽に使えるとは言えません。そのため市販の医薬品に頼ることも多いと思います。

また医療保険によっては市販されている医薬品までカバーしていない場合もあるようですので、市販の医薬品についての知識をある程度持っておくことは大事です。

イギリスでの医薬品利用で注意すべき点

まずイギリスで医薬品を利用する際に、注意すべき点を先に述べておきます。

  • 日本の医薬品よりも効果が強いものもあるため、使用量をよく確認する
  • 医薬品の説明書をよく読む

それぞれ説明します。

日本の医薬品よりも効果が強いため、使用量をよく確認する

イギリスで購入する医薬品は、日本の医薬品よりも効果が強いものもことが多いです。例えば頭痛薬として日本で売られているイブクイック頭痛薬DXですが、イブプロフェンを200mg配合しており、イブシリーズで最大の配合量となっているということです。

 

イブプロフェンは解熱薬や鎮痛薬として使われる成分の一つで、痛みや熱の原因物質の体内での生成を抑え、鎮痛、解熱効果を発揮する他、抗炎症作用もあります。頭痛や関節痛、生理痛の他、かぜによるのどの痛みの緩和や解熱にも使用され、総合感冒薬にも配合されています。

一方でイギリスの薬局で購入する場合、イブプロフェン400mg配合、つまりイブクイック頭痛薬DXの倍の配合量のものを購入することができます。一応こちらの強いイブプロフェン薬の場合、薬局のBootsでのアカウント登録をして、質問への回答など事前の準備が必要ですが、購入に対する制約は基本的にはありません。

このようにイギリスで市販されている医薬品は日本よりも容量が多かったり、強かったりすることがありますので、注意が必要です。

医薬品の説明書をよく読む

イギリスでは医薬品の説明書は当然英語で書かれています。加えて医療用の用語ですので難しい単語が多く使われており、読むことに拒否反応が出てしまうこともあるかもしれませんが、先に書いたように日本での医薬品よりも強い場合もありますので、用法・容量、注意事項などをよく理解しておく必要があります。

Google翻訳のカメラ翻訳で説明書の写真を撮って翻訳するなどして、一応は医薬品の説明書には目を通すようにしておくことをオススメします。

症状別イギリスでの市販医薬品+α

さて、ここからは症状別にイギリスで市販されている医薬品を、日本で購入できる医薬品と比べる形で紹介していきます。あくまでも症状別に私や私の友人は使っていますよ、ということですので、ご了承ください。また医薬品のカテゴリーに含まれないものも入れています。

頭痛薬・解熱剤:イブプロフェンまたはパラセタモール

まずは頭痛薬・解熱剤です。日本では先程ご紹介したイブやバファリン、ナロンエースなどがありますね。

イギリスでは頭痛薬・解熱剤としてはイブプロフェンやパラセタモールという名前で売られています。先ほど紹介した容量の多いものは薬局での購入が必要ですが、通常のもの、イブプロフェン200mgやパラセタモール500mgはスーパーでも購入できます。

イブプロフェンであればこちらが代表的なものですが、スーパーのプライベートブランドのものであれば1ポンド以下の価格で購入可能です。

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パラセタモールはこちらをよく見かけます。こちらも同様の医薬品をスーパーで購入可能です。

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睡眠導入剤:Sleepeaze

イギリスで生活をしていると、夏は日が出ている時間が16時間以上、冬は8時間以下というように日が出ている時間が劇的に変わるため戸惑います。特に夏は明るい時間で言えば朝4時~夜10時となり、しかも遮光カーテンなども性能がよくなかったり、うまく取り付けられなかったりするため真っ暗な寝室環境を整えることが難しいです。そのため夏場によく寝られないという方の話をよく聞きますし、私も一時期不眠に陥ってしまったことがあります。

その際に役立つのが、こちらのドリエルのような睡眠導入剤です。睡眠薬のような強さはないものの、しっかりと眠りに入ることをサポートしてくれるため、あると助かる医薬品の1つです。

イギリスでは、睡眠導入剤はBootsのSleepeazeが有名です。こちらの成分はドリエルなど日本で売られている睡眠導入剤と同じ成分で、ジフェンヒドラミン塩酸塩50mgが配合されています。睡眠導入剤については、店頭でコンサルテーションを受けて購入する前提となりますので、通販などでは購入できません。薬局の店員さんに写真を見せてこれください、言って購入してください。

胃腸薬:Rennie

イギリスのような外国で暮らしていると、お腹の調子が良くないことがままあります。海外駐在の仕事のストレスなのか、水や食べ物なのか、はたまた子供が学校でもらってくるのか、原因はよくわかりませんが私は結構お腹の調子が悪いことが多くあります。

そんなときには日本では正露丸や太田胃散のような胃腸薬を飲んでいたため、イギリスにも持参して使用しています。ですがたまに出張などで薬を持たずに出てしまい、急遽胃腸薬を購入しなければならないことがありました。

 

一緒に出張していた同僚から勧められたのがこちらのRennieです。こちらは飲み薬ではなく噛んで飲み込む、チュワブルタブレットになります。水なしでも飲み込むことができるため、水を準備できないような緊急事態でも対応可能という点で優れていますね。効き目も数分で効くといううたい文句のとおり、私の場合はかなり早い段階で効いてくれて助かりました。

Rennie Antacids, Peppermint Flavour, 72 Count (Pack of 1)

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風邪薬:Lemsip Cold and Flu Sachets

総合感冒薬、いわゆる風邪薬です。私はパブロンゴールドAを昔から使用しており、イギリスにも持ってきています。ですがこちらも出先で飲みたいときに持っていないことがあり、同僚にオススメの風邪薬を聞きました。

そもそも風邪薬自体がいろいろな種類があるようで、こちらは先ほどご紹介した頭痛薬・解熱剤として使用されるパラセタモールと鼻詰まりなどに効くフェニレフリン塩酸塩が配合されています。総合的な風邪に対するある意味での万能選手といったところでしょうか。ちなみにこの薬はお湯で溶かして飲むのですが、温かいレモン味の飲み物を飲む行為自体が体に良さそうで、それが一番の効き目なのかな、とも思ったりしました。

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酔い止め:Stugeron

酔い止めといえば、私にとってはトラベルミンで小学生の頃の遠足から大人になってからのクルージングまでお世話になっています。

 

ですがイギリスに来てからクルージングで船に乗ることになったため酔い止めを入手する必要があり、周囲に聞いてみたところこちらの薬を勧められました。私が使用した限りではトラベルミン酔い止め薬と同様の効果を感じられました。

ちなみに酔い止めにはこちらのリストバンドも効果があるようです。あくまでも個人の感想ですが、内関(ないかん)と呼ばれる平衡感覚を正常にする働きのあるツボを刺激するアイテムです。胃の不快感や吐き気を和らげ、乗物酔いに効くということです。二日酔いにも効くようです。

2 Pairs Motion Sickness Bands for Kids, Travel Sickness Relief Bands, Anti Nausea Wristbands for Car Sea Morning Sickness, Black and Grey, 3×5 CM

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皮膚疾患・外傷治療薬:Savlon

日本ではオロナインH軟膏が皮膚疾患・外傷治療薬として有名です。キズ口を消毒して化膿を防ぎ、水仕事や乾燥などによるひび、あかぎれ、軽いやけど、日常の切り傷・擦り傷、 にきび、吹出物などに効果のある、いわば万能選手であり一家に1つは置いておきたい医薬品です。

 

イギリスのオロナインといえば、Savlonです。成分はオロナインとは同じではありませんが、主成分にグルコン酸クロルヘキシジンを含んでおり、私個人的にはオロナインと似たような効果が期待できています。

Savlon Antiseptic Cream, Cleanses & Helps Prevent Infection, First Aid for Minor Cuts & Wounds, Spots, Blackheads, Nappy Rash, Sunburn, Sores & Blisters (100g, 1 pack) Visit the Savlon Store

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咳止め:Benylin Chesty Coughs Non-Drowsy

風邪薬に含めようと考えましたが、イギリスでは咳の出る風邪をひくことが日本にいたときに比べて多いため、別に掲載しました。

日本ではこちらのメジコン咳止め錠Proがよく効くという評判を効いています。こちらは病院で処方される医療用と同じ成分・量を配合しているということです。使用量に気をつける必要はありますが、よく効くというのはありがたいです。


イギリスでよく聞く咳止めといえばこちらのBenylin Chesty Coughs Syrupです。シロップとあるようにどろっとした液体を飲むことになります。これが美味しくないのですが、効き目はあると信じています。

Benylin Chesty Coughs Non-Drowsy, 300ml Syrup

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マウスウォッシュ:CORSODYL

マウスウォッシュといえば日本でも海外でもリステリンですね。日本で売られているリステリンにはフッ素(フッ化物)配合のものがないため、別のフッ素配合のマウスウォッシュを使用されている方も多いと思います。ですがイギリスではリステリンにフッ素が配合されているため、虫歯予防の効果が期待できます。

Listerine Total Care Antibacterial Mouthwash (1000ml), Caring and Cleansing Mouthwash with 10-in-1 Benefits, Clean Mint-Flavoured Mouthwash to Freshen Breath

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ですが、イギリスで私がおすすめするのはこちらのCORSODYL(コーソダイル)です。なんとこのCORSODYL、フッ素が含有されているのももちろんですがクロルヘキシジンという歯周病や口内炎に効く医薬用殺菌薬が配合されており、実際に口内炎ができた時に試してみたところ、驚くほどあっさりと炎症が収まりました。

あくまでも個人の体験談ではありますが、日本から持ってきた口内炎の軟膏や口内炎パッチがほとんど不要になるくらいには、私にとっては効き目がありました。

Corsodyl Daily Gum Care Mouthwash Alcohol Free Cool Mint 500ml

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歯磨き粉:Sensodyne

これは完全に私の好みの問題になってしまいますが、日本では知覚過敏に効くシュミテクトを愛用していました。

イギリスにはシュミテクトは売っていませんが、同じような効果の期待できるSensodyne(センソダイン)が売られています。シュミテクトと同じ様に使えています。

Sensodyne Sensitive Whitening Toothpaste, Repair & Protect Whitening 75 ml

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まとめ

以上、イギリスで購入可能な日本の医薬品に似た医薬品について説明しました。今回の記事のまとめです。

  • イギリスでの医薬品利用で注意すべき点
    ー日本の医薬品よりも効果が強いため、使用量をよく確認する
    ー医薬品の説明書をよく読む
  • 症状別イギリスでの市販医薬品+α
    ー頭痛薬・解熱剤:イブプロフェンまたはパラセタモール
    ー睡眠導入剤:Sleepeaze
    ー胃腸薬:Rennie
    ー風邪薬:Lemsip Cold and Flu Sachets
    ー酔い止め:Stugeron
    ー皮膚疾患・外傷治療薬:Savlon
    ー咳止め:Benylin Chesty Coughs Non-Drowsy
    ーマウスウォッシュ:CORSODYL
    ー歯磨き粉:Sensodyne
  • 医薬品を利用した効果はあくまでも個人の感想であり、日本で購入できる医薬品と同じ成分や効果が期待できるわけではありませんのでご注意ください

ありがとうございました。

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ぷーた
ぷーたです!投資とポイント活動、ジョギングが趣味のロンドン駐在員です。お得活動のためには徹底的な調査と行動をしており、たくさんの方に情報を共有したいと思ってこのブログを立ち上げました。