どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような疑問を解消するために書いています。
- イギリス駐在にはRevolutの口座を作成するのが良いと聞いたけど本当?
- Revolutを使ったほうが良い人はどんな人?
- RevolutがMonzoやSterling Bank、Chaseと比べて良い点は?
Revolutとは?
Revolutは、ロンドンに本拠地を置く世界中でユーザ数を拡大している海外送金などを中心とした銀行サービスです。MonzoやSterling Bankのようなチャレンジャーバンクの1つであり、NatWestやLloydsのようなメガバンクなどの銀行とは異なり、実店舗を持たずに申し込みを含めすべてをオンラインで完結する銀行サービスです。チャレンジャーバンクはデジタルバンクとか、ネットバンクとも言われます。
Revolutは2015年に設立された企業で、そのユーザ数はイギリス国内のみで1,000万人を超えており、全世界で4,500万人を超えています。特徴としては、以下のものがあります。
- 日本で口座開設手続きが可能
- 1つの口座で、ポンドや円など36の通貨を管理できる
- 月£1,000までは手数料無料で通貨間の両替ができる
- ATM引き出し手数料(国内 / 海外): 月£200まで無料
- 月£5,000まで海外送金が無料(36通貨、160カ国以上に対応)
- バーチャルカードを選択できる、送金用の使い捨てカード番号座の利用も可能
- チャレンジャーバンクの中では最も利用者が多い
- 仮想通貨にも対応している
- Apple PayやGoogle Payでの利用可
- 送金以外では、クレジットカードでしか入金できない(VISA、Maestro、Mastercard)※現金をATMで入金するのは不可
- デビットカード発行・郵送料に£4.99かかる
- FSCS対象ではないので、預金保護の対象にはならない
Revolutをはじめとするオススメチャレンジャーバンクについては、こちらの記事で説明しています。
Revolutの申込みはこちらのボタンから可能です↓
Revolutを利用すべき10の理由
それではここからRevolutを利用すべき10の理由を説明していきます。同じチャレンジャーバンクであるMonzoやSterling Bank、Chaseと比較して何が良いのか、何がおすすめできるポイントなのかをわかりやすくお伝えしたいと思います。
理由1:手数料無料・有利なレートの36通貨での外貨取引
Revolutは36の通貨での取引が可能で、通常の銀行やクレジットカード会社よりも有利な為替レートを提供しています。
例えば、2024年11月3日に1,000ポンドをユーロに換算した際のレートは下記のとおりです。Monzo、Sterling Bank、ChaseはすべてMastercard rateというMastercardの設定した為替レートを採用していますが、Revolutは独自のレートとなっており、そこまで大きな差はないかもしれませんが、有利なレートとなります。
会社 | 1,000ポンドをユーロに両替 |
Revolut | 1,190.09 |
Monzo | 1,183.43 |
Sterling Bank | 1,183.43 |
Chase | 1,183.43 |
対応している通貨は36にも上り、多くの国での決済が可能です。そして、平日・月一定額の取引までは、外貨決済、両替、ATM引き出しの手数料が無料な点もポイントが高いです。
Revolutは最も為替レートがいいのですが、下記の手数料が発生することには注意が必要です。手数料がかかってしまうと、Monzo他のサービスよりもレートが悪くなります。
- イギリス時間金曜日午後10時(アメリカ東部標準時午後5時)からイギリス時間日曜日午後11時(アメリカ東部標準時午後5時)までの間に行われたすべてのデビットカード利用・両替・ATM引き出しに対して1%の手数料が請求される
- Revolutでは、月ごとの利用上限(スタンダードプランで1,000ポンド/月)を超えたすべての取引に対して1%の手数料が請求される
理由2:リアルタイムでの送金と支払い
Revolutでは、ユーザー同士であれば即時に送金や請求が可能です。そのため、割り勘や家賃のシェアなど日常的な場面でも活躍します。ロンドン駐在員の私がよくやるのは割り勘ですね。
パブなどで後払いの精算がある場合、Revolutユーザー同士であれば、送金メニューからグループを作成して、連絡先から割り勘したい相手を加えるだけで割り勘払いが可能になります。もちろん、完全に均等な支払だけでなく、ある程度差をつけて負担額を決めることも可能で便利です。
また、送金についても外貨決済に使わなかった金額は、私は少しでも金利の多くつくTrading212やAtom Bankに戻しているのですが、送金が即時にできるため重宝しています。
私の利用しているイギリスで資産運用するのに便利なTrading212についてはこちらの記事で解説しています。預金利息に税金のかからないCash ISAで、年利5.17%(2024年11月7日現在)の金利となっています。
理由3:マルチカレンシー機能で各通貨の口座が持てる
Revolutでは、36種類の通貨を1つのアプリで管理可能なため、異なる通貨間の管理が容易です。事前に旅行先の通貨に両替をしておくことも可能であり、旅行時にいちいちレートを気にする必要がなくなります。また、Revolutのプランによっては外貨預金で金利を稼ぐことが可能です。
この各通貨の口座が持てるのはRevolutの独特の機能です。MonzoもSterling BankもChaseも複数の通貨での決済はサポートしていますが、通貨を口座で保有することはできません。複数通貨を1つのアカウントで保有できるのはRevolutにおける大きなメリットと言えると思います。
Revolutでの通貨の新規追加はとても簡単です。
アカウントの通貨別口座一覧から、「新規追加」を押して、
通貨アカウントを選択します。
追加したい通貨を一覧から選択すれば完了です。
一度追加した通貨は、ポンド口座から(それ以外の通貨口座でもOKです)金額を指定すればいつでも両替して入金可能です。
理由4:アカウント作成が簡単
いわゆるメガバンクの場合、銀行口座を開設しようとするとWebのアプリケーションフォームに加えて身分証明書だけでなく会社のレター(年収や雇用期間の証明)や住所の証明など、いろいろなドキュメントを求められ、手続きが煩雑です。
ですがRevolutの場合、スマートフォンのアプリで10分もあれば口座開設手続きが完了します。イギリスに来る前に日本にいる間に口座開設することも可能ですが、イギリスに来たばかりであっても簡単に口座開設することができます。
この手軽さは、メガバンクの口座が開くまでのつなぎとして利用することを可能とします。何しろクレジットスコアを参照するようなインターネットの契約では、会社にもよりますが銀行口座のDirect Debit(口座引落)を要求する場合がありますので、イギリスの銀行口座を持つことができるRevolutはとりあえず持っておきたい口座の1つです。
理由5:セキュリティ機能
Revolutでは、アプリ内でカードをすぐにロック・アンロックできる機能があり、カード紛失時にも即座にアカウントのロックが可能です。また、カードを使用した際にはリアルタイムで通知が来るので利用の有無がすぐにわかりますし、システム上不正検出などのセキュリティ対策が充実しています。
アプリ内でのカードのロック方法は下記のとおりです。
たとえばデビットカードを紛失してしまった場合は、アプリのカード一覧でデビットカードであるスタンダード会員を選択して、
デビットカードの画面を表示して凍結を選択するだけで、一時的にデビットカードをロックすることができます。後からカードが見つかったのであれば、凍結を解除するだけで利用を再開できます。
Revolutに電話してカードを止めなければいけない、といったことは不要で、こうしたセキュリティ機能が簡単に利用できるのはありがたいですね。
理由6:デビットカードの選択肢が豊富
Revolutでは、デビットカード(プラスチックカード)と、バーチャルカード、そして使い捨てカードの3つの保有が可能です。それぞれについて説明します。
デビットカード
プラスチックカードは現物のデビットカードのことで、実際にお店のレジでの支払時にカードリーダーに通したり、コンタクトレス決済に利用したりすることができるカードです。物理的なカードのため紛失の恐れはあるものの、コンタクトレス決済が使えない場合には磁気カードとして使えるので安心です。
Revolutのデビットカードはセキュリティを考慮したナンバーレスカードとなっており、裏面に番号が記載されているためお店で出すときも安心できます。
また、RevolutのデビットカードはApple PayやGoogle Payにも登録可能ですので、スマートフォンでのコンタクトレス決済にも利用でき、利便性が高いです。
バーチャルカード
バーチャルカードは現物のデビットカードではなく、スマートフォンアプリの中にだけ存在するカードです。カード番号はもちろん現物のデビットカードとは別のものとなっており、アプリで表示しない限り他人に番号を知られる恐れがありません。
インターネット上で定期的な決済をするような場合にはこのバーチャルカードを使用した方が安全性が高いと言えます。
使い捨てカード
Revolutの良いところは、バーチャルカードだけでなく使い捨てカードも提供している点です。この使い捨てカードは、決済のたびに番号が変わるカードです。
1回だけしかそのカード番号が利用されることがないため、セキュリティ性は非常に高いと言えます。ちなみに、使い捨てカードで決済された後にキャンセルなどでリファンドがある場合も問題なくリファンドを受けられます。
ただし、もし商品やサービスの受取には「決済したクレジットカードを持参しなければならない」といった場合には少し面倒なことになる可能性がありますので、そういった場合には番号が同じ使い捨てカードを利用するほうが無難かもしれません。
理由7:アプリが使いやすい
Revolutのアプリはユーザーフレンドリーなインターフェースで、残高確認や資産管理が簡単にでき、また支出履歴も一目で把握できます。私の場合、物価の高いロンドンで生活していることもあり、生活費の把握はとても重要なため、下記の記事でご紹介しているように項目別の生活費を把握するようにしています。
Revolutのアプリでは明細のPDF、Excelダウンロードが可能であり、私の場合はExcelで家計簿をつけていますので、Excelの利用明細をそのまま貼り付けることで家計簿管理ができるため便利です。
理由8:ニーズに合わせたプランの選択が可能でお得
無料のスタンダードプランからプラス、プレミアム、メタル、ウルトラまで、利用ニーズに合わせた5つのプランが用意されています。揃っています。各プランには特典や保険も含まれるため、コスパが良いのも特徴です。
ここで簡単に各プランを紹介しておきます。イギリスに駐在している方であればスタンダードプランで十分です。利用料を支払うくらいであれば、MonzoやSterling Bankのような別口座を作成して、複数を使い分けるほうが有用です。
スタンダード Standard |
プラス Plus |
プレミアム Premium |
メタル Metal |
ウルトラ Ultra |
|
利用料 | 無料 | £3.99/月 | £7.99/月 | £14.99/月 | £45/月 |
カードの種類 | ノーマル | プラスカード | プレミアムカード | メタルカード | プラチナメッキカード |
ポイントプログラム | £10ごとに1ポイント | £10ごとに1ポイント | £4ごとに1ポイント | £2ごとに1ポイント | £1ごとに1ポイント |
国際送金手数料 | ー | ー | 20%割引 | 40%割引 | 無料 |
ATM引き出し無料 | 月額£200または5回まで | 月額£200 | 月額£400 | 月額£800 | 月額£2,000 |
平日両替手数料無料 | 月額£1,000まで | 月額£3,000まで | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
貯蓄口座利息(*) | 2.29%/年 | 2.39%/年 | 3.00%/年 | 4.00%/年 | 4.75%/年 |
(*)2024年11月7日現在の利息
理由9:ポイントが貯まってお得
Revolutでは、リワードプログラムや限定のキャッシュバック、割引など、会員向けのキャンペーンも定期的に行われており、お得に利用できます。このポイントはRevPointと呼ばれています。
理由8でご紹介した表にポイントプログラムを記載していましたが、スタンダード会員であれば10ポンドにつき1RevPointを貯めることができます。スタンダード会員の場合、ちょっと物足りないかな・・という印象もありますが、決済時の1ポンド未満の端数をお釣り貯金としてRevPointとして貯めたり、Challengesという「週に25ポンド利用したら50RevPoint」といったRevPoint貯めるミッションのようなものもありますので、たのしみながらポイントを貯めることができます。
なお、RevPointは下記の用途で利用可能です。
- フライト:KLMオランダ航空やブリティッシュエアウェイズで1RevPoint=1マイル(ポイント)として利用可能
- ホテル:提携ホテルにて5,000RevPoint=100ユーロとして利用可能
- Revolut Pay(ネット決済):最大100RevPoint=1ポンドとして利用可能
理由10:投資や貯蓄口座での資産運用が可能
Revolutでは、決済口座としての利用だけでなく、投資や貯蓄口座といった資産運用の口座を保有することも可能です。
スタンダードプランですと貯蓄口座の金利が高いとはいえない(2024年11月7日現在の利息2.29%/年)ため、Revolutをメインの資産運用口座とするには力不足な感がありますが、余剰資金をRevolut内の貯蓄口座にとりあえず入れておく、という方法はありだと思います。
メガバンクのCurrent Accountや、Revolutなどチャレンジャーバンクの通常口座に入れておくだけでは金利はつきませんので、できるだけ金利のつく口座に入れておくようにしたいですね。
ちなみにRevolutでも株式投資や貴金属投資が可能です。私としては、株式や投資信託のキャピタルゲインが非課税になるStock ISAを利用できるVanguradを推奨しますが、投資口座の1つとして持っておいても良いと思います。
VanguadでのStock ISA口座の作成方法はこちらで解説しています。
さらにRevolutでは暗号資産の投資も可能です。こちらはイギリスで行う場合、税金の取り扱いなど相当の注意が必要ですが、取引可能であることはご紹介しておきます。
Revolutの申し込みはこちらから!
以上、Revolutを利用する10の理由を紹介しました。Monzo・Sterling Bankも魅力的ではありますが、私としては出張や旅行などでイギリス国外での決済を行う可能性があるのであれば、条件はあるものの最もお得に利用できるRevolutの口座を持っておくことをオススメします。
Revolutの申込みはこちらのボタンから可能です↓
まとめ
今回のRevolutを利用すべき10の理由をまとめておきます。
- Revolutを利用すべき10の理由
ー理由1:手数料無料・有利なレートの36通貨での外貨取引
ー理由2:リアルタイムでの送金と支払い
ー理由3:マルチカレンシー機能で各通貨の口座が持てる
ー理由4:アカウント作成が簡単
ー理由5:セキュリティ機能
ー理由6:デビットカードの選択肢が豊富
ー理由7:アプリが使いやすい
ー理由8:ニーズに合わせたプランの選択が可能でお得
ー理由9:ポイントが貯まってお得
ー理由10:投資や貯蓄口座での資産運用が可能 - Revolutの申込みはこちらから!
ありがとうございました。