どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方のお悩みを解決するために書いています。
- イギリスのChase銀行のアカウントを作ったけどどうやって使うの？
- Chaseのお得な使い方を教えてほしい！
- Chaseアプリの使い勝手を教えて！
今回の記事では、Chaseというイギリスで最もオトクなデビットカードを提供している銀行のアプリについて紹介します。
Chaseとは？
Chaseは完全オンラインバンクの銀行
Chaseは、世界有数の金融機関であり、アメリカ合衆国のニューヨーク州に本社を置くJPMorgan Chase & Co.の子会社であるJPMorgan Chase Bank, N.A.が運営する銀行です。イギリスで2021年にサービスを開始し、スマートフォンアプリを中心としたデジタルバンキングサービスを展開しています。
イギリスにおけるChaseには物理的な支店がなく、すべての取引やサービスが専用のアプリを通じて行われる、完全オンラインバンクとなっています。これはMonzoやRevolutといったチャレンジャーバンクに近い運営形式となりますね。
ですがChase Bankは巨大資本であるJP Morganが運営していることから、チャレンジャーバンクとは区別されています。
イギリスのチャレンジャーバンクについては、こちらの記事で説明しています。
Chaseの特徴
Chaseには下記の特徴があり、いずれも有益なサービスとなっています。
- Mastercardデビットカードで最大1％のキャッシュバック
- 手数料無料の銀行口座
- ラウンドアップ口座でお得に貯金が可能
- 海外でのカード利用時の手数料無料
- 安全性が高くFSCSによる保護がある
中でもデビットカードで最大1%のキャッシュバックというのは、VISAやMastercardでは0.5%の還元率すらほとんど達成できないイギリスのカード業界では破格のキャッシュバックと言えます。
このキャッシュバックを含めたChaseの特徴、およびChase口座開設方法についてはこちらの記事で解説していますのでよろしければご参照ください。この記事ではクレジットカードとデビットカードの還元率の実質的な差についても解説しています。
Chaseアプリの使用開始
実はChaseの銀行口座やデビットカード自体は申込みから即利用開始が可能です。上記の記事で解説したとおりにChase口座を開設すると、アプリからそのまま口座が利用可能です。
その場で入金しておけば、Chaseからの支払がすぐに可能で、キャッシュバックも受けられるようになります。
Current accounts(普通預金口座)
まずはCurrent accounts(普通預金口座)です。デビットカードの支出はここからおこなわれるため、デビットカードとして使用する際にはいくらか入れておかなければなりません。
私の場合はお試しで10ポンドだけ入れてあります。
なお、Chaseでは口座を20まで保有することが可能です。さすがに20すべてを使う方はいないと思いますが、目的別に口座を分けることで無駄遣いを避けたり、費用の管理がしやすいといったメリットがありますので、そうした使い方をしたい場合には利用しやすい口座といえますね。
口座の追加は上記の画面でAdd+のボタンを押すことで簡単に追加可能です。
Current Accountsの画面ではカードの確認も可能です。see cardと書いてある部分をタップするとデビットカードの情報を見ることができます。後述しますが、リアルのデビットカードにはカード番号が書かれていませんので、このアプリが唯一カード番号を見ることのできるツールとなります。
他のクレジットカードアプリやチャレンジャーバンクのアプリも同様ですが、カード番号や暗証番号の参照、リアルのカードを紛失した際のカード利用停止(フリーズ)などの機能が利用可能です。
Saving Account(貯蓄口座)
ChaseはSaving account(貯蓄口座)の利率がいいのも魅力です。ISA口座ではないため利息に対して課税されることがネックですが、1,000ポンド程度の日常決済用の金額で、すぐには使用しない金額をSaving accountに入れておくのはありだと思います。
私の場合、2024年12月現在のイギリスでの資産運用方針としては、
- 生活費口座(Lloydsの普通預金口座)に100ポンド程度、すぐ出せる貯蓄口座(Chase、金利3.5%)に1,000ポンド程度の資金を入れておく
- 余剰資金はTrading212のCash ISAに入れて4.9%(2024年12月現在)の非課税利息を稼ぐ
となっており、ほぼ銀行利息での資産運用としています。
私の2024年12月現在の資産状況および資産運用方針についてはこちらの記事で解説しています。
なお、ChaseではRound-up account(ラウンドアップ口座)というユニークな口座も利用可能です。これはChaseのデビットカードでの支払時に、例えばお店で2.5ポンドの支払いをする際に、2.5ポンドを切り上げた3ポンドを口座から引き落とし、2.5ポンドをお店に支払い、0.5ポンドをラウンドアップ口座と呼ばれる一種の貯蓄口座に貯蓄していきます。
このラウンドアップ口座の金利はなんと5%！ということで、通常のSaving accountよりもお得な金利が付与されます。
私としては非課税のCash ISAが利用できるTrading212での貯蓄の方が金利も4.9%(2024年12月現在)とほぼ変わらないため、Round-up accountの利用はあまり考えていませんが、一つの選択肢としては考えておいてもいいと思います。
送金機能やStanding order(口座引落)も使いやすい
Chaseアプリは他の口座への送金や、Chase内の自分の口座、例えばCurrent accountとSaving accountや目的別のCurrent account間の資金移動が簡単にできます。
また、Standing order(口座振替)の設定も簡単にできスケジュール管理も容易なため、利用しやすいアプリだと思います。
Chaseでは投資もできる(別サイトのNutmeg利用)
ChaseアプリではChase自体での投資はできませんが、J.PモルガングループのNutmegによる投資が可能です。
Nutmegは別会社のため口座開設手続きが必要となりますが、Nutmegでの投資実績はChaseアプリでも確認可能なため、Chaseアプリのより幅広い利用が可能となります。
なお、NutmegではイギリスのISA(Individual Savings Account)つまり少額投資非課税制度を利用可能なため、年間20,000ポンドまでの投資は非課税でおこなうことが可能です。
イギリスのISAについてはこちらの記事で解説しています。
口座開設から数日後Chaseカードの到着
さて、Chaseアカウントを開設したら数日するとChaseのデビットカードが自宅に送付されます。スタイリッシュなペーパーケースに入れられています。
ケースの下部を引っ張るとカードが出てきます。ちょっとかっこいいです。
表面は氏名の表示のみで、
裏面は問い合わせ先電話番号くらいしか書いてありません。オンラインバンキングということもあり、シンプル・イズ・ベストという感じで素敵です。
カードが到着したらアプリでカードのアクティベーションをすると、デビットカードとして利用が可能になります。このカードアクティベーションは特にカードの記載情報などを登録する必要はなく、カードが届いたことをアプリ上で確認するだけです。
まとめ
- ChaseはJPMorgan Chase & Co.の子会社であるJPMorgan Chase Bank, N.A.が運営する完全オンラインの銀行
- Chaseの利用するべき特徴
ーMastercardデビットカードで最大1％のキャッシュバック
ー手数料無料の銀行口座
ーラウンドアップ口座でお得に貯金が可能
ー海外でのカード利用時の手数料無料
ー安全性が高くFSCSによる保護がある - Chaseアプリは口座開設手続き完了後すぐに利用可能、1%キャッシュバックも受けられる
－Current accounts(普通預金口座)：20までの口座が作成可能
ーSaving Account(貯蓄口座)：金利は3.5%(2024年12月現在)
ー送金機能やStanding order(口座引落)も使いやすい
ーChaseでは投資もできる(別サイトのNutmeg利用) - 口座開設から数日後Chaseカードが到着する。スタイリッシュなナンバーレスカード
ありがとうございました。
