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[家賃調査企画]ロンドンの家賃を詳しく調査してみました~ロンドン西部編③SW3・SW5・SW6・SW7・SW10・SW1V/1W/1X~

どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。

  • ロンドンに住むのに1ヶ月でどれくらいかかるの?
  • ロンドンの西部の地域別家賃の目安を知りたい!
  • ロンドンで生活を始めようと思っているんだけど、どの地域に何があるかよくわからないから教えて!

東京に比べて非常に家賃の高いロンドンで生活している私は、ロンドンの家賃事情がどうなっているか気になっており、定期的に調査を行うことにしました。

第一回の調査はポストコードW3・W4・W5・W6・W12、イーリングやアクトン、ハマースミス、チジック、シェパーズブッシュなどを対象にしました。

[家賃調査企画]ロンドンの家賃を詳しく調査してみました~ロンドン西部編①W3・W4・W5・W6・W12~この記事では、ロンドンに住むのに1ヶ月でどれくらいかかるの?ロンドンの地域別家賃の目安を知りたい!ロンドンで生活を始めようと思っているんだけど、どの地域に何があるかよくわからないから教えて!といった疑問に回答しています。...

第二回の調査はポストコードW2・W8・W10・W11・W14、パディントン、ケンジントン、ノッティングヒルなどを対象にしました。

[家賃調査企画]ロンドンの家賃を詳しく調査してみました~ロンドン西部編②W2・W8・W10・W11・W14~こちらの記事では、ロンドンに住むのに1ヶ月でどれくらいかかるの? ロンドンの西部の地域別家賃の目安を知りたい!ロンドンで生活を始めようと思っているんだけど、どの地域に何があるかよくわからないから教えて!といった疑問に回答しています。...

ロンドン家賃調査のルール

ロンドン家賃調査は下記の条件で実施することにしています。

  • 調査対象はRightmoveの掲載物件とする
  • ポストコードごとに調査する
  • 家の形態・ベッドルーム数ごとのデータを確認する
    ※異常データを排除するために掲載件数が5件以上のもののみ対象とする

調査はRightmoveの掲載物件を対象とする

Rightmoveは、2000年に設立されたイギリスの不動産ポータルサイトで、現在ではイギリス国内の不動産市場において圧倒的なシェアを誇っているということです。Rightmoveでは不動産業者、住宅建設業者、大家さんなどが物件を掲載して、利用者はこれらの情報を元に賃貸や購入を判断することができます。

基本的にはこのRightmoveさえ見ておけば、イギリスでの不動産探しに困ることはないと思います。もちろん、住みたい地域の不動産屋を訪問するとRightmoveに掲載されていない物件を見ることができる可能性もありますが、まずはRightmoveをチェックして相場感や物件の場所などを確認しておくことは重要です。

こちらの記事でRightmoveの利用方法について詳しく解説しています。

イギリスの不動産ポータルサイトRightmoveを使ってみよう~賃貸物件探しのコツを詳細解説~この記事ではイギリスで不動産探しをするのにおすすめのサイトはどこ?イギリス駐在で住まいを探さなければならなくなったけどどうすればいい?イギリスの不動産ポータルサイトRightmoveの使い方を教えて!といった疑問に回答しています。...

ポストコードごとに調査する

調査はポストコードごとにおこないます。なお、ポストコードについての説明は下記のとおりです。

  • ポストコード(Postcode)はイギリスで郵便物を配達用に仕分けするために設計されたエリアを指定するコード
  • ポストコードは2~4桁の英数字のOutward codeと3桁の英数字のInward codeの組み合わせでできており、Outward codeとInward codeの間には必ずスペースが入る
  • Outward codeは1~2桁の地域(Area)+1~2桁の地区(District)で構成されている
  • Inwardは1桁のSector+2桁のUnitで構成されている

ポストコードの例

Outward code Inward code
Area District Sector Unit
WC 1B 4 AR
W 5 2 NU

ポストコードは大まかな住所を特定するために使用され、6~8桁のコードすべてを指定すると、数十件程度の住宅に絞り込むことが可能です。そのため、カーナビやスマートフォンのナビを使用する際は、ポストコードを設定するだけで概ね目的地にたどり着くことが可能です。

今回の調査ではポストコードのOutward code(Area+District部分)を使用しておこないます。例えばイーリングブロードウェイであればAreaがW、Districtが5ですが、W5に含まれる賃貸物件を対象範囲としておこないます。

家の形態・ベッドルームごとに確認する

家賃調査をおこなうに当たって、ベッドルーム数に着目することは重要です。日本でも1LDKと4LDKの物件では家賃も大きく異なりますので、ベッドルーム数ごとにデータを集計しています。ただし、イギリスのRightmoveでは広さがきちんと掲載されていない物件も多いため、同じ4ベッドルームでも広さでの比較はできないことをご理解ください。

また、家の形態についても区分しています。家の形態はRightmoveでもさまざまなものが掲載されていますが、基本的には掲載数の多い下記の形態をチェックしています。

家賃調査:ロンドン西部編③

さて、ここから家賃調査についての結果を見ていきます。今回はロンドン西部編③として、下記のロンドン西部の緑枠で囲った地域を対象とします。ロンドン西部編①が赤枠、ロンドン西部編②が青枠を対象としていました。London.gov.ukサイトより

ポストコードで言うと、SW3・SW5・SW6・SW7・SW10・SW1V/1W/1Xとなります。それでは、早速ポストコード別の家賃を見ていきましょう。

SW3:Chelsea地区の家賃

SW3地域を見ていきます。歴史があり、手入れの行き届いた美しい街並みで名高いロンドンの高級住宅地、チェルシーです。日本でチェルシーと言うと、明治の発売していたキャンディーが有名ですね。2024年3月で販売を終了してしまい、現在では形を変えて北海道限定での販売となっているようです。このキャンディのチェルシーの名前の由来は、ロンドンのチェルシーから来ているということです。

SW3地区の範囲は下記のとおりです。

地区名としてはChelsea、Brompton、Knightsbridgeで、行政区はKensington and Chelseaです。

SW3地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。毎年5月に開催される大規模なガーデンショーであるチェルシーフラワーショー(RHS Chelsea Flower Show)が開催されるロイヤルホスピタルを含む、王立病院が多くある地区となっています。

  • Burton Court
  • Royal Hospital Chelsea
  • Royal Brompton Hospital
  • Royal Marsden Hospital

まずはベッドルーム別の家賃データを見てみます。
表の見方ですが、家賃については平均、中央値、最低額、最高額を表示しています。中央値というのは、家賃を最低額から最高額を並べてちょうど真ん中になる家賃を示しています。ロンドンでは物件によってはとんでもない高額になっている場合もあるため、平均がおかしくなってしまう可能性がありますので、中央値を見ていただくのが大体の家賃相場を見るにはふさわしいと考えています。

3ベッドルームは平均、中央値ともに月10,000ポンドを超えています。最高額の家賃もとんでもない価格になっています。

ベッドルーム、家の形態別の家賃を見ます。ボリュームゾーンの2ベッドルームでだいたい4,000~5,000ポンド程度の家賃となっています。

SW5:Earl’s Court地区の家賃

SW5地区を見ていきます。アールズコート地区となります。名前からして伯爵(Earl)のお屋敷となりますが、実際にアールズコートファームという農園があったようです。今まで見てきた地区に比べると狭い地区です。

SW5地区はこちらの範囲内になります。
SW5に入る地区はEarl’s Courtのみとなります。行政区はKensington and Chelseaです。

SW5地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。

  • Philbeach Gardens
  • Bramham Gardens

まずはベッドルーム別の家賃データを見てみます。狭い地区だけあって、件数は少なめになっています。4ベッドルーム以上はほとんどありませんでした。家賃も少し抑えめな印象です。

ベッドルーム・家の形態別家賃データです。こちらもSW3に比べると少し安めな印象です。

SW6:Fulham地区の家賃

SW6地区を見ていきます。このSW6はフラム地区です。日本では稲本潤一選手が活躍したプレミアリーグのフラムFCで有名になりましたが、こちらもチェルシー同様テムズ川沿いの高級住宅地の一角を形成しています。フラムFCのクレイヴン・コテージとチェルシーFCのスタンフォード・ブリッジの両スタジアムがある、サッカーファンには魅力的な地区ですね。

SW6地区の範囲は下記のとおりです。

地区名としてはFulham、Parsons Greenが入り、行政区としてはHammersmith and Fulhamとなります。含まれます。

SW6地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。

  • South Park
  • Hurlingham Park
  • Fulham Palace
  • クレイヴン・コテージ(Craven Cottage)
  • スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)

SW6のベッドルーム別家賃データです。平均値を見ると2ベッドルームと3ベッドルームにそれほど差がありません。件数がかなり違うため、偏りがあるのかもしれませんが、フラム地区ならば、なんとなく住めるのではないか?と感じてしまいました。
ベッドルーム・家の形態別家賃データを見てみます。こちらも月2,000~3,000ポンドと手が届きそうな家賃になっているように見えますね。
SW6のフラム地区はSW3のチェルシー地区と比べ、かなりリーズナブルな家賃設定になっているようです。距離的にはそれほど離れていないのですが不思議です。

SW7:South Kensington地区の家賃

SW7地区を見ていきます。サウスケンジントン地区となります。
こちらの記事でご紹介した最高額物件のある地区で、家賃も相当な金額になることが予想されます。

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SW7地区の範囲は下記のとおりです。

地区名としてはSouth Kensington、Knightsbridge(一部)で、行政区はKensington and ChelseaとWestminsterとなります。

SW7地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。

  • Prince’s Gardens
  • ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)
  • 科学博物館(Science Museum)
  • ビクトリア・アルバート博物館Victoria and Albert Museum

ベッドルーム別の家賃データです。3ベッドルームの最高額は10万ポンド(1,900万円)を超えています。驚きです。3ベッドルームとはいえ320平方メートルもある大きな住居ですが、家賃も大変な高額になっています。
ベッドルーム・家の形態別家賃データを見てみます。2ベッドルームのFlatでも月額家賃6,000ポンド近い金額になっています。

SW10:West Brompton地区の家賃

SW10地区を見てみましょう。ウェストブロンプトン地区になります。チェルシー地区とフラム地区に挟まれた、こちらもテムズ川沿いの高級住宅街です。

SW10地区の範囲は下記のとおりです。

地区名としてはWest Brompton、Chelsea(一部)となります。行政区としてはKensington and Chelsea、Hammersmith and Fulhamが含まれます。

SW10地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。

  • Coleridge Square
  • Westfield Park
  • Brompton Cemetery

ベッドルーム別の家賃データです。SW3ほどではありませんが、3ベッドルームの平均・中央値ともに月額7,500ポンドを超える高額家賃となっています。
ベッドルーム・家の形態別家賃データです。やはりSW3のチェルシーほどではないものの、2ベッドルームの中央値で3,500ポンド程度となっています。

SW1V/SW1W/SW1X地区の家賃

今回の調査の最後はSW1V、SW1W、SW1Xの3地区をまとめて見てみます。

SW1V、SW1W、SW1Xの範囲は下記のとおりです。バッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院にも近くなっており、かなりロンドン中心部に近い地区となっています。地区名としてはVauxhall Bridge、Grosvenor Bridge、Victoria Station、Belgravia、West Bromptonとなります。行政区としてはWestminster、Kensington and Chelseaが含まれます。

SW1V、SW1W、SW1X地区にある公園や施設には下記のようなものがあります。

  • Eaton Square
  • Belgrave Square
  • ビクトリア駅

ベッドルーム別の家賃データです。ロンドン中心部に近いとは言え、チェルシー地区ほどの高額家賃にはなっていません。

ベッドルーム・家の形態別家賃データです。2ベッドルームで4,000~5,000ポンド程度でチェルシーより少し安い程度ですが、3ベッドルームは10,000ポンドを超えているチェルシーよりも安くなっています。

まとめ

以上、家賃調査のロンドン西部編③として、SW3・SW5・SW6・SW7・SW10・SW1V/1W/1Xの地域の家賃をそれぞれ調査しました。ここでまとめておきます。

  • 下記のルールで家賃調査を実施
    ー調査はRightmoveの掲載物件を対象とする
    ーポストコードごとに調査する
    ー家の形態・ベッドルームごとに確認する
  • SW3:Chelsea地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は11,008ポンド、中央値は10,292ポンド
  • SW5:Earl’s Court地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は6,087ポンド、中央値は5,725ポンド
  • SW6:Fulham地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は3,041ポンド、中央値は5,000ポンド
  • SW7:South Kensington地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は7,419ポンド、中央値は9,642ポンド
  • SW10:West Brompton地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は7,865ポンド、中央値は7,500ポンド
  • SW1V/SW1W/SW1X地区の家賃
    3ベッドルームの平均家賃は4,744ポンド、中央値は10,833ポンド

ありがとうございました。

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ぷーた
ぷーたです!投資とポイント活動、ジョギングが趣味のロンドン駐在員です。お得活動のためには徹底的な調査と行動をしており、たくさんの方に情報を共有したいと思ってこのブログを立ち上げました。