どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。
- 海外赴任が決まってWiseの口座を開設しようと思うんだけど、お得に開設する方法はあるの?
- Wiseの口座開設のキャンペーンがあったら教えてほしい!
- Wiseで海外送金やデビットカードを利用する方法を教えて!
今回の記事では、海外赴任が決まったら必ず作っておきたいWise(旧TransferWise)の口座開設方法と、海外送金やデビットカードの利用方法について詳しく解説します。
海外駐在員はWiseを使おう

Wiseとは?
まずはWise(ワイズ)について解説します。ネット広告などで目にしたことのある方も多いかも知れません。
Wiseは以前TransferWise(トランスファーワイズ)という名前でした。TransferWise時代は国際送金サービスに特化したサービス提供でしたが、その手法が画期的で一気に世界中に広まりました。
その手法とは、たとえば日本とイギリスでそれぞれ相手国にお金を送りたい人がいた場合、国際送金をするのではなく、日本→イギリスに送金したい人が日本で受け取りたい人に、イギリス→日本に送金したい人がイギリスで受け取りたい人に送金することで、国際送金をしないで手数料を節約するという方法です。
言葉ではわかりにくいので、図で示してみます。
通常の海外送金
通常の海外送金は下記の図のような形で、日本→イギリス、その逆のイギリス→日本というように送金がおこなわれており、それぞれの送金ごとに多額の送金手数料が発生します。

Wiseの海外送金
Wiseの海外送金では、Wiseがたとえば日本→イギリス、イギリス→日本にそれぞれ送金したい人たちをマッチングして、日本国内、イギリス国内で送金をすることで送金・受取死体人のニーズを満たしています。この方法であれば、結果的には海外送金されたのと同じことが起こっていますが、実際に国際送金が発生しませんので、手数料を大きく節約することが可能です。

この画期的な海外送金方法で市場シェアを大きくしたTransferWiseは、2021年にブランドをWiseに変更し、送金だけでなく、マルチカレンシー口座やデビットカードなど、より幅広い金融サービスを提供する企業へと変化しています。
Wiseを利用するメリット・デメリット
Wiseを利用するメリットとデメリットについて説明します。
Wiseを利用するメリット7つ
まずはWiseを利用するメリットです。
- 手数料が圧倒的に安い:
Wiseの取引方法は海外送金の手数料を節約でき、銀行などと比べて圧倒的に安い手数料で送金が可能です。 - 為替レートに余分な上乗せがなく透明性が高い:
銀行などで海外送金をする場合、為替レートにも手数料(スプレッド)が含まれていることがありますが、Wiseでは隠れたコストはありません。 - マルチカレンシー口座で柔軟な資金管理が可能:
Wise口座は40以上の通貨を管理することが可能で、いつでも他の通貨への両替や入金が可能です。 - Wiseデビットカードの利便性:
Wiseデビットカードがあれば、その通貨の口座に残高がなくても他の通貨の残高から適正なレートで支払いができ、便利です。 - 送金スピードが速い:
送金は通常であれば数分で完了します(一部の通貨で例外あり)。 - 世界的に信頼されるサービス:
Wiseは世界中にネットワークを広げており、その信頼性も高いです。 - アプリが直感的に使いやすい:
海外送金や口座への資金移動が使いやすいアプリで簡単にできます。
Wiseのデメリット6つ
一方、Wiseにはデメリットもあります。ここでは6つ紹介します。
- 即時送金ができない場合がある:
通常はすぐに送金ができますが、一部通貨では時間がかかることがあります。 - 大口送金には制限がある:
多額の送金はできないため、その際には銀行などを利用する必要があります。 - 一部通貨や国では利用できない:
40以上の通貨が利用可能ですが、それ以外の通貨は利用できません。 - 為替相場の変動リスク:
海外送金や国を越えてのデビットカード利用のため為替相場変動リスクはつきまといます。 - デビットカード利用の制約:
Wiseにはクレジットカードがないため、後払いはできず、口座に残高がなければ決済ができません。 - サポート体制が限定的:
Wiseはオンラインでのサポートになるため、チャットや電話でのサポート対応となります。
イギリスに住む海外駐在員のWise活用シーン
私のようなイギリスに住む海外駐在員がWiseを活用するシーンを挙げてみます。
- 日本からイギリスへの生活費送金:
日本からイギリスへ赴任した当初はポンドの保有がなく、給与も受け取っていないため住居の敷金など銀行振込で支払う場合は送金が必要になります。 - イギリスから日本への送金:
イギリスでの生活が安定した後に、日本の家族への送金が必要になるケースでもWiseは役立ちます。 - 出張・旅行時の海外決済:
出張や旅行でユーロなど外貨(ポンド以外)決済が必要になる場合、Wiseデビットカードで決済すればレートもお得で手数料もかかりません。 - 日本に残した投資や保険の支払い:
日本で投資を続けている場合や保険などの支払いが必要になったときもWiseで日本へ支払い可能です。 - 日常の支払い管理:
イギリス国内の決済でもWiseは使用可能ですし、オンラインショッピングなどで外貨決済が必要な場合でもWiseデビットカードで可能です。
Wiseの詳細情報、利用するメリット・デメリット、海外駐在員の利用するシーンなどはこちらの記事でくわしく解説していますので、よろしければご覧ください。

Wiseの口座開設方法を詳しく解説

それでは、ここからはWiseの口座開設方法について詳しく解説していきます。
アカウント登録
Wiseを利用するには、まずアカウント登録をする必要があります。アカウント登録自体は簡単にできますが、次のステップで本人確認が必要となり、その際に身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証)が必要となりますので準備しておきましょう。
Wiseのアカウント登録は、下にあるボタンから簡単にできます。日本にいる時からWiseアカウントは作成できますので、いざという時の安心のために、海外へ行く前に作っておくことをおすすめしますが、すでに海外に到着していても、住所が定まっていればイギリスをはじめ多くの国でアカウント登録が可能です。
こちらのボタンからWiseに登録すると、通常発行手数料が1,200円かかるWiseデビットカード、または最大75,000円までの送金に使えるクーポンのどちらかが無料でもらえます。
↓Wiseのアカウント登録(無料)はこちらから↓
上のボタンから飛んだWebページで表示された画面でメールアドレスを入力して、「会員登録」を押します。
開設するアカウントを選択します。通常は個人アカウントになりますので、「個人アカウント」を選択します。
住んでいる国を選択します。ここでは日本にいる時に登録する前提としていますが、すでにイギリスに住んでいるのであればイギリスを選択します。選択して、「続行」を押します。
この居住する国の情報は、国によってWiseで可能な取引が変わるため必要となります。本人確認書類も国によって変わってきます。
日本では、海外送金、海外でのデビットカード決済、資金の保有、資金の受け取りが可能です。内容を確認して「続行」を押します。
ちなみにイギリスでは、上記に加えてリターンの獲得、つまり投資まで行うことが可能です。この違いは、Wiseが各国の金融当局から得ている許認可によります。
続いてSMSの認証のために、普段住んでいる国と電話番号を入力して「認証コードを送信する」を押します。


登録した携帯電話に送信された6桁のセキュリティコードを入力して、完了を押します。
パスワードの設定を求められますので、9文字以上のパスワードを入力して続行を押します。
次に、個人情報を入れる画面になりますので氏名、生年月日を入力します。
住所を入力します。イギリスのように郵便番号(ポストコード)を入れると住所の一覧が出て選択することができますが、日本の場合一つの郵便番号で大量の住所が出てきてしまいますので、手動入力がおすすめです。
追加情報として職業を入力します。業種や職種などは不要で、会社員のみで大丈夫です。
ここまでで、アカウント作成自体は完了です。ですが、国際送金やデビットカードを使用して支払いをおこなうためには身分証明書の登録や顔写真の撮影など本人確認が必要となります。
本人確認
続いて本人確認をしていきます。本人確認は、国際送金や入金をする際に求められます。本人確認プロセスでは、最初にこちらの注意書きが表示されますので、マイナンバーカード(推奨)とペンと紙、スマートフォンを準備したうえで、「3点の準備ができました」を押します。
まずは申請する国での居住権について選択します。日本の場合は日本国籍、永住権などから選択しますが、ここでは日本国籍を選択します。
続いて、身分証明書を選択します。マイナンバーカード以外を選択した場合、結局はマイナンバー入りの住民票などマイナンバーを証明する書類をアップロードすることが求められますので、マイナンバーカードにするのがおすすめです。
次に身分証明書とスマートフォンの画面で表示される4桁の認証コードをペンで紙に書いて、その紙と一緒に写真を撮ります。
画像はWise.comより引用
続いて身分証明書を斜めから撮った写真、身分証明書の裏面の写真を撮ります。
Wise.comより引用
最後に自撮り写真を撮りますが、その際に先ほど紙に書いた認証コードと一緒に撮影します。
Wise.comより引用
これで本人確認手続きが完了しました。審査に時間がかかる場合もありますが、最短で当日からWiseの利用が可能となります。
Wiseの使い方の解説
Wiseで海外送金してみよう
口座が開設できたら、海外送金をおこなってみましょう。Wiseでの海外送金はとても簡単です。
まずはこちらのホーム画面から「送金する」を選択します。
初めての送金ということで、「受取人を追加する」を選択します。
次に、通貨を選択します。どこの国に送金したいかを選ぶことになります。ここでは、イギリスに赴任した後の当面の生活費を日本の銀行口座からイギリスの銀行口座に送金する場合を想定します。デビットカードで支払える取引であれば送金の必要はありませんが、住居の敷金の支払いなど銀行振り込みが必要となるケースが考えられます。
ポンドを選択します。
受取人を選択します。Wiseユーザーに対しては口座番号がわからなくても送金できますが、今回は「銀行口座情報」を元に送金先を特定します。
受取人に「自分以外」を選択します。
受取人の口座情報を入力します。「続行」を押します。
受取人口座の番号と氏名が一致していると下記の表示が出ます。「閉じる」を押します。
続いて取引の目的を聞かれますので、プルダウンメニューから入力します。
ここでは住居の敷金の支払いですので、「家賃やその他不動産に関する支払い」としています。「続行」を押します。

受取人の国を選択します。基本的には先ほど選んだ通貨が使用されている国になります。先ほどポンドを選択しましたので、イギリスを選択して「送信する」を押します。
次に送金する金額について確認します。ここでは、1,500ポンドを送金することにします。確認したら「続行」を押します。
利用規約が表示されますので、一番下までスクロールして「同意します」を押します。
注意点が表示されますので確認して続行を押します。
最後に送金するお金を振り込みます。Wiseでは各種銀行の口座が入金用口座として用意されており、そのうちの一つが自分用に割り当てられます。銀行を指定することはできません。
銀行名・支店名・口座番号を確認したら、表示されている金額を指定口座に振り込んで、「銀行振込を行いました」を選択して終了です。
これで海外送金の手続きは完了です。手続きが進むをメールで進捗がアップデートされます。
Wiseデビットカードの使い方
続いて、Wiseデビットカードの使い方についても説明します。こちらも手続きは非常に簡単で、単純にどれかの通貨にお金を入れておくだけで使用できます。たとえば日本からイギリスに駐在して当初の生活のセットアップのために家具や家電、日用品などを購入する際にはWise口座に日本円が入っていれば決済可能です。
ここでは、デビットカードを使うための口座へのチャージ方法を解説します。
まず、ホーム画面で「資金をチャージする」を選択します。
すると、チャージ額の入力画面が開きます。通貨を指定することになりますが、ここでは、日本円を指定します。Wiseでは40種類以上の通貨で口座を持つことが可能です。
金額を入力します。当初の生活費として10万円を口座に入れてみます。「続行」を押します。
入金方法は銀行振り込みのほかにデビットカード・クレジットカード決済がありますが、手数料が高かったり常にできるわけではないようなので、銀行振込にしておくのが無難です。
ここからは海外送金の場合と同じです。
続いて取引の目的を聞かれますので、プルダウンメニューから入力します。ここでは、個人的な経費の支払いに利用すると選択して、「送信する」を押します。
利用規約が表示されますので、一番下までスクロールして「同意します」を押します。
注意点が表示されますので確認して「続行」を押します。
最後に送金するお金を振り込みます。指定された個人用口座への振込をおこなって、「銀行振込を行いました」を選択して終了です。
手続き後それほど時間を置かずに入金されますので、入金され次第Wiseデビットカードが使用可能になります。なお、Wiseでは口座に残高のない通貨でのデビットカードでの決済時に、今ある通貨からその時点レートで換算した金額を引き落としています。事前に決済する通貨の口座にお金を入れておく必要はありません。
もちろん事前に両替しておくことも可能です。例えばポンド決済のために日本円をポンドに両替しておくことは可能です。ただ、決済時換算しても大きな差はないと考えます。
Wiseのアカウント登録は、下にあるボタンから簡単にできます。日本にいる時からWiseアカウントは作成できますので、いざという時の安心のために、海外へ行く前に作っておくことをおすすめしますが、すでに海外に到着していても、住所が定まっていればイギリスをはじめ多くの国でアカウント登録が可能です。
こちらのボタンからWiseに登録すると、通常発行手数料が1,200円かかるWiseデビットカード、または最大75,000円までの送金に使えるクーポンのどちらかが無料でもらえます。
↓Wiseのアカウント登録(無料)はこちらから↓
まとめ
以上、Wiseの口座解説方法および海外送金方法、入金方法について解説しました。ここでまとめておきます。
- Wiseは海外送金だけでなく、デビットカードによる決済機能も備えた金融サービスを提供している
- Wiseのアカウント登録はこちらのリンクから簡単に可能!
- 海外送金も口座への入金も、Wise指定の国内口座への振込でおこなうことで手数料無料で入金可能。海外送金の手数料は業界随一の安さで、海外通貨での決済でも余分なコスト(スプレッド=為替レートに含まれた余計な手数料)を避けることが可能
ありがとうございました。