どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解消するために書いています。
・ロンドンで日本の本を手に入れるにはどんな方法がある?
・ロンドンに日本の本が借りられる場所はある?
・ロンドンで日本の本をお得に読みたい場合はどうすればいい?
ロンドンで日本の本を読む方法
日本から遠いロンドンでは、日本の物を手に入れるのはひと苦労です。食材であれば日本のスーパーやアジア系の食材店、またはイギリスのスーパーでも限られたものならば入手は可能ですが、本となるとなかなか入手するのが簡単ではありません。
少し前であればロンドンにも紀伊國屋書店やJP BOOKSなど日本の書店がありましたので、値段は高いものの入手できたのですが、今は日本の本を売っている店舗はロンドンにはなくなってしまいました。
そこで今回はロンドンで日本の本を読むにはどんな方法があるかを紹介します。
大きく分けると5つの方法があります。
・セントジョンズウッド図書館で借りる
・古本セールを利用する
・個人間売買を利用する
・通信販売を利用する
・電子書籍で読む
それぞれについて解説していきますね。
セントジョンズウッド図書館で借りる
私ぷーたの最もオススメする方法がこのセントジョンズウッド図書館で借りる、という方法です。セントジョンズウッドにある図書館はロンドンで唯一の日本の本が多数揃えられている図書館で、貸出も可能です。
アクセス
セントジョンズウッド図書館の場所はジュビリーラインのセントジョンズウッド駅から徒歩3分の場所です。セントジョンズウッドはビートルズで有名なアビーロードやクリケットの聖地ローズクリケットグラウンドの最寄り駅としても有名ですね。
地図で示すとこのとおりとなります。Googleマップへのリンクはこちらです。このセントジョンズウッド図書館の便利な点は、車でもアクセスが容易な点です。平日は駐車料金を支払う必要がありますが、土日であれば無料で路上駐車できるところがかなりあるため、たくさん本を借りても、運ぶのが楽です。
外観はこのようになっています。ちなみに図書館の前には古本のセールコーナーがあって、古くなった日本の本を含む本を50ペンス~1ポンド程度の安価で販売しています。
営業時間
セントジョンズウッド図書館の営業時間はこちらのとおりです。
曜日 | 営業時間 |
月・火・木曜日 | 9時30分~19時 |
水曜日 | 10時00分~19時 |
金曜日 | 9時30分~20時 |
土曜日 | 9時30分~17時 |
日曜日 | 11時30分~15時 |
日曜日は営業時間がかなり短いため注意が必要です。
館内の情報
セントジョンズウッド図書館は地上1階、地下1階の2階建てになっています。
地上階にはカウンター、DVDコーナー、児童書コーナーや主に新刊本の本棚があり、地下には旅行などの実用書やPCコーナーなどがあります。
地上階
新刊本を含む英書コーナーです。右手には有人のカウンターがあります。ちなみにカウンターではトイレの鍵も貸し出してくれるので、トイレにいくことも可能です。ロンドンでは無料で使えるトイレは少ないのでありがたいです。
奥の方にいくと児童書コーナーがあります。こちらは小さいお子さん向けのコーナーです。手前には自動貸出機があります。会員カードがあれば、待たずに貸出処理ができるので便利です。
児童書コーナーの右奥には日本の児童書コーナーがあります。乳児から幼児、小学生向けの本が数百冊単位で置いてあります。絵本も数多くあり、読み聞かせができるようなテーブル・椅子も置いてありますので、子どもと一緒に本を読んで過ごすことも可能です。
ちなみにこのセントジョンズウッド図書館では子供用のボードゲームなども貸出しており、至れり尽くせりです。
続いて地下を紹介します。階段を下りて左手の方は、英書が並んでいます。旅行用のガイドなどもかなり多数に揃っており、個人的にはその利用が多いですね。
PCコーナーもあります。図書館のカードを持っていれば60分の制限で利用が可能です。延長するにはカウンターに申し出る必要があるようです。また、多くはないですが読書用のテーブルもあり、そこで勉強している大学生風の方もよく見かけます。さて、ここからがこの記事で最も紹介したい部分となりますが、日本の書籍コーナーです。
新書から文庫本まで多くの本が揃っています。もちろん、日本の図書館に比べれば在庫数は少ないですが、日本の本の入手手段の限られるロンドンでは随一の在庫量と言えるでしょう。これを無料で借りられるのですから、本当に便利ですね。
ここでご紹介した写真の本をざっと数えてみても、2千冊は超えています。古い本は定期的に入れ替えをしているようなので新しい本もかなり多く、状態のよい本が多いので快適に利用できます。
また、数は多くないのですが、漫画も置いてあります。全巻揃っているわけではないので、続きが気になる場合は電子書籍や通販に頼る必要がありますが、試し読みのような形で読めるので便利です。
これらの本は館内で読むことも可能ですが、1人20冊まで貸し出しも可能という至れり尽くせりのサービスです。
図書館なんて昔の本がただ置いてあるだけでしょ、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。このセントジョンズウッド図書館はロンドンから離れる日本人の方が定期的に寄贈していることから新しい本もかなり多く見られます。もちろん最新刊を読むことはできませんが、数年前の本であれば多数見られますし、何より無料というのが大きいです。
本の借り方
セントジョンズウッド図書館で本を借りるにはウェストミンスターシティカウンシルでのアカウント登録が必要になります。一番簡単なのはセントジョンズウッド図書館のカウンターで本を借りたい、と言うことです。時間帯によっては日本人の職員の方がいる場合もありますし、日本人には慣れている図書館ですので、英語で心配することはそれほどありません。
ただ、アカウント登録には身分証明書が必要です。運転免許証があれば大丈夫ですが、もしない場合でも公共料金の請求書などがあれば住所が確認できるので登録可能ということです。
そして、大人のアカウントがあれば子供のアカウント登録ができます。子どものアカウント登録にも身分証は必要ですが、BRPカードがあれば大丈夫です。アカウント登録をすれば、(大人+子どもの人数)×20冊の貸し出しが当日から可能になります。
本の借り方も簡単で、カウンターで借りるのももちろん可能ですが、自動貸出機を使用すれば簡単に借りられます。
貸し出し期間は3週間で、他に予約が入っていなければ8回まで延長が可能です。英語の本の場合予約が入ってしまうことも多いかもしれませんが、日本語の本の場合、登録されているのが本の名前ではなく「Japanese Child Book」といった名前のため予約が入ることはほとんどありません。
ちなみにどの本を借りたのかはウェストミンスターカウンシルのWebサイトで確認できますが、上記の通り「Japanese Book」といった名前の場合特定できず、本についているバーコードを見なければわかりません。この点は注意が必要です。
さらに、日本の図書館と異なる点があり、延滞をした場合には罰金があります。貸し出し期限が迫るとメールでリマインドをしてくれますし、ネットで延長も簡単にできるため私は延滞したことがありませんが、ご注意ください。
古本セール
日本の本を手に入れるには、古本セールを利用するのも1つの方法です。
オススメなのは日本語補習校の古本セールです。年3回開催されていて、常にではありませんが、補習校に通っている生徒・児童の関係者以外にも開かれていることがあり、その場合は関係者以外でも安値で日本の本を手に入れることができます。
セントジョンズウッド図書館同樣日本人からの寄贈がかなり寄せられているため、比較的新しい本を中古で購入することが可能です。私の場合セントジョンズウッドで借りるのがメインとなっているためたくさん買うことはありませんが、たまに行って買うことがあります。売られている本は数千冊単位でありますので、掘り出し物が見つかるかもしれません。
他にも英国立教学院のオープンデイ(文化祭)や古本が売られているのを見たことがあります。ほかにも日本人コミュニティで古本セールをおこなわれているケースもあるようです。
個人間売買を利用する
日本の本を手に入れるのに意外に役に立つのが個人間売買です。気軽に利用できるのがロンドンの日本人交流サイトであるMixBです。いろいろな方が売りたい日本の本の情報を載せていますので、気に入ったものがあれば安価で日本の本を入手できます。
売ります「本・教材・漫画」で検索をかけてみると、新しい日付で1日に1~数件の出品が見られます。もちろん希望のものがあるかはわかりませんが、もし希望の本があれば探してみるのもいいかもしれません。日本の通販や電子書籍を利用するよりは安価で入手することができると思います。他にも中古品の情報を流している日本人LINEグループがあり、そこで本を入手することも可能です。
通信販売を利用する
ここからはコストをかけてもいいので、本を入手する方法についての説明になります。通信販売はお金がかかるものの、手っ取り早く日本の本を読むには選択肢の1つになります。この通信販売には、イギリスの通信販売を利用する方法と、日本の通信販売を利用する方法があります。
イギリスの通信販売
イギリスで日本の本を購入するのであれば、JP Booksというサイトがあります。在庫があるものは注文後数日で発送してくれます。ただし値段はかなり高めとなっており、また値段もかなり高いです。120ポンド以上の購入をしなければさらに送料も取られてしまうため、あまりお得感はありませんが、1つの選択肢にはなると思います。
また、Amazon UKを利用するのも1つの手です。ただし、イギリスの通販ということから本の状態に関する保証がない点に不安を感じるかもしれません。場合によっては黄ばんだ本が届くような可能性もあり、よく注意書きを読んで、場合によっては返品することも考えて購入する方がベターです。
日本の通信販売
一方、日本の通信販売を利用することも選択肢になります。1冊の注文だと非常に割高になってしまいますが、ある程度の数量を注文するのであれば1冊当たりの送料を抑えることができるため、思ったよりも安く本を手に入れられるかもしれません。
Amazon
日本の通信販売であれば、やはりAmazonがもっともオススメになります。Amazonであれば注文から数日でロンドンまで届けてくれますし、本以外の商品も併せて注文すれば送料負担もそこまで大きくなりません。
Amazonでの注文は比較的簡単で、住所をイギリスの住所に変更するだけでイギリスに発送できるもののみが商品リストに表示されます。本の場合はほとんどが発送対象になるはずですが、マーケットプレイスのような店舗の商品は発送できない可能性がありますので、基本的には新品を入手することになります。
楽天グローバルエクスプレス
Amazonの他にご紹介しておきたいのが、楽天グローバルエクスプレスです。こちらはAmazonよりも若干手間がかかりますが、Amazonよりも店舗の選択がフレキシブルにおこなえ、Amazonで購入できないものも購入できる可能性があります。ただし、送料についてはAmazonと異なり購入時にわからないため、後から高額の請求が来る可能性がないとも言えず、その点は注意が必要です。
本を買うなら日本とイギリスの通販のどっち?
さて、イギリスの通信販売と日本の通信販売どちらの方が安くなるでしょう?一つの例として鬼滅の刃1〜23巻をセットで購入する場合の費用を比べてみました。
まずはJP Booksを見てみましょう。さすが人気の漫画ということで、セット販売がおこなわれています。お値段は209ポンド、1ポンド=192.7円換算で日本円で40,274円ですね。送料は商品代金が120ポンド以上なので無料です。ただ、一冊あたり1,751円となるのでお得感はないかもしれません。
一方日本のAmazonではどうでしょう?こちらは23冊購入で商品代10,140円+配送料・手数料8,612円=18,752円となりました。一冊あたりの単価は815円となりました。JP Booksの半額以下ですね。実際の本を購入するのであればAmazonはいい選択肢と言えるかもしれません。
なお、23冊購入のため単価がだいぶ安くなりましたが、1冊だけ購入する場合は、本体440円+送料・手数料2,951円=3,391円と割高になりますのでご注意ください。
日本のAmazonを利用する場合は、本以外にも雑貨などをまとめて注文するほうが割安になってよさそうです。
電子書籍で読む
最後になりましたが、これがある意味最適解かと思う、電子書籍で読むを挙げておきます。最新刊でも実物の本の発行日から少し待てば購入可能になりますし、価格もロンドンまでの送料がかかりませんのではるかに安価での利用が可能です。
とはいえ一冊ごとにお金がかかりますのでたくさん購入することはできませんし、私はあまり購入することはありません。その代わりにKindle Unlimitedを利用しています。
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まとめ
以上、イギリスで日本の本を読む方法を説明してきました。ここでまとめます。
- ロンドンには日本の本屋はなくなってしまっているため、日本の本を読む方法には下記の方法がある。
ーセントジョンズウッド図書館で借りる
ー古本セール
ー個人間売買を利用する
ー通信販売を利用する
ー電子書籍で読む - ぷーた(筆者)のオススメはセントジョンズウッド図書館で借りること!蔵書数も多く、タダで利用できるためコスパは最高!
- 通信販売はAmazonで日本からまとめて配送するのが最もコスパがいい。それでも価格は高くなってしまい、通常の倍程度の価格になる
- 電子書籍が最適解と言え、特にAmazonのKindle Unlimitedは980円で200万冊以上の本が読み放題でコスパよし!
ありがとうございました。