【2026年版】イギリスで資産運用するにはISAを活用しよう~新NISAとの違いと駐在員向けの資産運用方法を説明~
どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方のお悩みを解決するために書いています。
- イギリスで貯蓄や投資でISAを利用したほうがいいと聞いたけど、ISAって何?
- イギリスのISAにはどんなものがあるの?
- イギリス駐在員がISAを使うのにオススメの方法はある?
- 日本で新NISAが導入されたけど、イギリスのISAとの違いは?
<広告>
筆者のぷーたはイギリス駐在員を始めとする海外で生活する方にWiseのアカウントを作成することをおすすめしています。
Wiseのアカウント登録は、下にあるボタンから簡単にできます。日本にいる時からWiseアカウントは作成できますので、いざという時の安心のために、海外へ行く前に作っておくことをおすすめしますが、すでに海外に到着していても、住所が定まっていればイギリスをはじめ多くの国でアカウント登録が可能です。
こちらのボタンからWiseに登録すると、通常発行手数料が1,200円かかるWiseデビットカード、または最大75,000円までの送金に使えるクーポンのどちらかが無料でもらえます。
↓Wiseのアカウント登録(無料)はこちらから↓
Wiseの詳細情報、利用するメリット・デメリット、海外駐在員の利用するシーンなどはこちらの記事でくわしく解説していますので、よろしければご覧ください。
ISAとは?
ISAとNISA
ISAとはIndividual Savings Accountの略で、日本語にすると「少額投資非課税制度」になります。日本でもNISAという制度のことをニュースなどで耳にすることがあると思いますが、日本のNISAはNippon Individual Savings Accountの略でイギリスのISAをモデルにして導入されたものなんですね。
ISAは、イギリス国民の貯蓄率の向上を目的として、1999年4月6日、つまり1999-2000税務年度の開始日より導入されました。当時は£7,000が最大投資額でしたが、2025-2026税務年度では£20,000が最大投資額となっており、年間£20,000までの投資は非課税となります。
ちなみに、イギリスでは2027-2028税務年度より、65歳未満のCash ISAの年間利用額を12,000ポンドに制限するISAK改革が実施予定です。この点については情報が入り次第ブログでアップデートしていきます。
貯蓄が大嫌いなイギリス国民ですから、税金面で優遇しないとISAにお金を回してくれない、ということでISAはNISAに比べてかなりお得な制度になっています。
2024年のNISAの変化点
日本のNISAについて、2024年に大きな変化がありました。ニュースなどでも大体的に報道されていましたので、ご存じの方もいるかと思いますが、NISAの投資枠が大幅に広がりました。
簡単に言えば、年間の投資の非課税枠が広がり、かつ合計に対する非課税枠も広がっています。より多くの投資に対して非課税枠を活用できるようになった、と言えますね。
旧NISAと新NISAの比較を表で示しています。
この日本でのNISAの投資枠の拡大は、日本人ももっと多くの投資をしましょう、という日本政府の姿勢によるものだと思います。NISAで投資可能な投資信託やETFは、国が定めた厳しい条件をクリアしたものとなっているため、明らかに信託報酬や購入手数料をぼったくっているような商品はありませんので、投資を始める方にもオススメできます。


ISAとNISAの比較
ここで、わかりやすい比較のため、日本のNISAとイギリスのISAを比較してみましょう。イギリスのISAはCash ISA、Stocks and shares ISA、Innovative finance ISA、Lifetime ISA、Junior ISAsといったスキームがありますが、ここでは現在イギリスの日本人駐在員が主に使うことになるであろうCash ISA、Stocks and shares ISAのみを比較として使います。
ですが、非課税投資枠の総額でいうと、ISAとNISAではまったく異なってきます。
以下の図は、日本の新NISAとイギリスのISAの総投資額で毎年最大額で投資をした場合のイメージです。
10年という期間で見ても投資総額は倍以上の差がついていますね。日本のNISAは上限が固定されていますが、イギリスのISAに投資総額の上限がないため、時間が進むたびに差がついていきます。もちろん、旧NISAに比べれば新NISAの投資枠は増えましたので、十分に利用価値はありますが、それよりもさらにイギリスのISAは使い勝手がいいということになりそうです。
もちろん、3~5年程度のイギリス駐在が想定されるイギリス駐在員にはこのISAの恩恵をフルに受けることはできませんが、イギリス国内に居住しているうちはNISAの利用ができませんので、ISAで資産を増やすことを考えることは十分に検討の価値があると考えます。
ISAの状況
さて、イギリスのISAの状況をHMRC(Her Majesty’s Revenue and Customs、歳入関税庁)のCommentary for Annual savings statistics: June 2023 で見てみましょう。
なお、ここで紹介する統計情報は2020~21税務年度の内容となっています。
まずはISAの利用率を見てみましょう。ISAの対象となる18歳以上の人口に対するISA利用人口はイギリス全土で42%となっています。南部の方が多いと思いきや、ロンドンは39%と最も低くなっています。これは年齢層や人種の違いもあるのかもしれないですね。

次に、年齢別のISA投資金額の割合です。年齢層が高くなればなるほど、ISA投資金額が多いのがわかります。ですが、65歳以上で平均£58,787、中央値では£25,000程度となっているようです。これくらいで足りるのでしょうかね。
ちなみに35~44歳のレンジに入る私の場合だと、上位20%以上にいることになります。ちょっと嬉しいですね。
もちろん、イギリスの場合はISA以外にも個人年金などの資産があるでしょうし、日本は世帯当たり2人以上いるケースも多いため、単純比較はできませんが、やはりイギリス人は思ったよりも貯蓄額が少ないように思えます。


ISAの種類を解説
ここからは、ISAの種類を解説します。
Cash ISA(預金型ISA)
まずはCash Isaです。銀行預金、主にSavings Accountに対するISA口座です。現在は利上げの影響もあり、銀行を選べば3~4%程度の金利を得ることができます。
ISAでないSavings Accountでは4%を超える金利を期待できる定期預金があり、一見Cash ISAよりもSavings Accountの方がお得かもしれません。
ですが、注意しなければならないのが、イギリス駐在員の方は高い給料をもらっているはずであり、グロスアップタックスも含めると、相当な所得になってしまいます。その場合、きちんと申告することを前提にしますが、利息にも45%の所得税+グロスアップタックスが課せられますので、税金の増加に注意が必要です。
そうした所得税のことを考えたくない場合、余剰資金をCash ISAに入れておくのは適切な選択肢と言えるでしょう。


Stocks and shares ISA(株式型ISA)
私としては、このStocks and shares ISAが、ISAのメインと考えます。株式や投資信託、債券に投資するISAです。Cash ISAは利息のみが非課税対象になりますが、こちらのStocks and Shares ISAは、キャピタルゲイン(値上がりした際の売却益)と、配当金や分配金が非課税となり、非課税の範囲が大きくなります。
一方で、Cash ISAと異なり、元本保証されないケースも多く、投資に関するリスクを背負うことになりますので注意が必要です。
特に海外駐在員の場合、帰国時にStocks and Shares ISA投資の含み損が出ていた場合、損を覚悟で株式等を売却してISA口座を締めて帰国するか、証券会社等で海外転出の手続きをしてISA口座を凍結(売却のみ可能)して残しておく必要があります。
ですが、ISA口座を残していく場合、日本の居住者になってからISA口座で利益が確定してしまうと原則として日本の所得税課税の対象になってしまいます。実際にイギリスのISA口座での売却益がどこまで日本で把握されるかはわかりませんが、日本の居住者は海外で得たキャピタルゲインの課税対象になることについては留意が必要です。
Stocks and Shares ISAの購入は証券会社に口座を開けば可能です。ただ、私としては3~5年程度のイギリス駐在であればこちらの記事で紹介しているVanguardでの口座開設をオススメします。
もちろん、株式の売買取引で稼ぎを出したい、という攻めの姿勢の方は証券会社で口座を解説して、ガンガン売買をおこなっていく、というのも金融先進国イギリスの駐在員らしいかもしれないですね。


Innovative finance ISA
Innovative finance ISAは、Specialist ISAsと呼ばれる特化型ISAの1つです。
内容としては、2016年から始まった比較的新しいタイプのISAで、P2P lending(Peer-to-peer lending)と呼ばれるソーシャルレンディングに対する非課税制度です。
ソーシャルレンディングとは、ネットを通じて資金調達したい人や企業と、投資したい人、企業を結びつける融資仲介サービスです。類似のサービスとして、投資型のクラウドファンディングというのもありますね。
このソーシャルレンディングによる利益を非課税にするのがInnovative finance ISAです。特徴としては、高い金利(7%程度のものもあり)ですが、当然のことながら金利が高いということはリスク、つまり上振れや下振れの可能性が高いということです。
短期で結果を出せるかもわからないので、海外駐在員が使うには相当な研究が必要と言えそうです。
Lifetime ISA
Specialist ISAsの2つ目、Lifetime ISAです。こちらも2017年にできた新しいISAです。
こちらはかなり特殊で、40歳以下の成人が、退職時または初めての住居購入のために使うISAとなります。目的が制限されていることに加え、年£20,000のISA非課税枠のうち、£4,000/年しかLifetime ISAに充てることができません。
ですが、その制約を上回るメリットとして、投資額の25%がボーナスとして加えられます。これ、税金から払うんですよね。すごい国ですね、イギリス。
会社の持株会投資かと思っちゃいました。ただ、もちろんですが
- 初めての住居購入
- 60歳以降
という条件を満たさないで引き出すと、引き出した分についてはこの25%ボーナスはなかったことになります。
投資先はCash ISAやStocks and shares ISAなどと同じものが可能です。
ただ、このLifetime ISAは、条件から考えて海外駐在員には不要ですね。
Junior ISA
続いてJunior ISAです。
このJunior ISAは子供を対象にするISAで、2025-2026税務年度の最大限度額は£9,000となります。ただし、口座からの引き出しが可能になるのは子供が18歳に達した時のみとなりますので、海外駐在員には不要と考えます。


以上、ISAについての解説をしました。ただでさえ物価の高いイギリスで駐在しているのですから、できる限り税金負担は避けたいですよね。イギリス駐在員は個人所得税は会社が支払うのが前提になるでしょうから、会社に負担をかけてしまう可能性もありますしね。
私が考えるイギリス駐在員にオススメのISAを含めた資産運用方法は以下のとおりです。
- まずはRegular Savings Account(積立貯蓄口座)で資金を貯めつつ、Stocks and shares ISAを活用してバンガードで投資信託など投資商品を購入する
- 投資に回さない余剰資金は、Cash ISAに入れて少しでも高い金利を狙う
→2026年1月現在Cash ISAの利率はまだ高い(Trading212で3.6%) - 駐在の終了が近づいてきたら、ISAの処分またはISAの凍結を考える
Regular Savings Account(積立貯蓄口座)は、毎月の積立額を決めて口座から自動引落しして貯蓄口座に回す口座です。毎月の積立額は最高で200~300ポンドと少ないですが、金利が通常の定期預金よりも高くなるのが一般的です。
このRegular Savings Accountについてはこちらの記事で解説しています。
私はまだ帰国が先なのでISAの手仕舞いを考えることはまだありませんが、どのタイミングで現金化するかは悩みそうです。
まとめ
以上、イギリスのISAについて日本の新NISAと比較しながら解説してきました。ここでまとめておきます。
- ISAとはIndividual Savings Accountの略で、日本語にすると「少額投資非課税制度」。日本のNISAの元となったイギリスの投資制度
- イギリスのISAは毎年20,000ポンドの非課税枠があり、期限がないのに対し、2024年から始まった日本のNISAの非課税枠は毎年360万円が5年間という制限がある
- イギリスISAには5種類ある
ーCash ISA(預金型ISA)
ーStocks and shares ISA(株式型ISA)
ーInnovative finance ISA
ーLifetime ISA
ーJunior ISA - 海外駐在員におすすめの資産運用方法
ーRegular Savings Account(積立貯蓄口座)で資金を貯めつつ、Stocks and shares ISAを活用してバンガードで投資信託など投資商品を購入する
ー投資に回さない余剰資金は、Cash ISAに入れて少しでも高い金利を狙う
ー駐在の終了が近づいてきたら、ISAの処分またはISAの凍結を考える
ありがとうございました。
<広告>
筆者のぷーたはイギリス駐在員を始めとする海外で生活する方にWiseのアカウントを作成することをおすすめしています。
Wiseのアカウント登録は、下にあるボタンから簡単にできます。日本にいる時からWiseアカウントは作成できますので、いざという時の安心のために、海外へ行く前に作っておくことをおすすめしますが、すでに海外に到着していても、住所が定まっていればイギリスをはじめ多くの国でアカウント登録が可能です。
こちらのボタンからWiseに登録すると、通常発行手数料が1,200円かかるWiseデビットカード、または最大75,000円までの送金に使えるクーポンのどちらかが無料でもらえます。
↓Wiseのアカウント登録(無料)はこちらから↓
Wiseの詳細情報、利用するメリット・デメリット、海外駐在員の利用するシーンなどはこちらの記事でくわしく解説していますので、よろしければご覧ください。
ありがとうございました。










