イギリスについて

イギリスの競馬場に行ってみよう!~実際に行って見て評価した競馬場ランキング②第7位から第12位~

どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。

  • イギリスの競馬場にはどんなものがあるの?
  • イギリスの競馬場でおすすめの場所を教えて!
  • イギリスの競馬場のコース情報と主要なレース情報を知りたい!

イギリスのおすすめ競馬場ランキング第1位~第6位

イギリスは世界最古の競馬文化を誇っており、競馬はスポーツであると同時に、社交・ファッション・ギャンブルが融合した特別な存在となっています。

イギリス競馬は王室に支えられてきており、特にジェームズ1世の孫であるチャールズ2世は、ニューマーケットに王室の馬小屋を建設し、自らも騎手としてレースに出場していたほどの熱心な競馬愛好家でした。

この王室と競馬の関係は現代においても続いており、エリザベス2世は生前熱心な競馬ファンで、自身の所有馬をレースに出走させていました。また、現国王のチャールズ3世も競馬への関心が高いことで知られています。こうした王室の後押しもあり、競馬はイギリス文化の重要な一部として定着しています。

イギリスの競馬文化についてはこちらの記事で解説しています。

世界最古の歴史を誇るイギリスの競馬文化を解説~イギリス文化に触れられる競馬場に行ってみよう~この記事では、イギリスの競馬の歴史を教えて!イギリスでは競馬はどれくらい人気があるの?イギリスの競馬文化について知りたい!といった疑問に回答しています。...

私はイギリスに駐在して以来、チャンスを見つけては競馬場に足を運んでいました。この記事では、私が実際に訪問したことのあるイギリスの競馬場について、おすすめ順にランキング形式で発表したいと思います。

前回の記事では、第1位~第6位について発表しており、その順位は下記のとおりです。

第1位 アスコット競馬場(Ascot Racecourse)
第2位 エプソムダウンズ競馬場(Epsom Downs Racecourse)
第3位 ニューマーケット競馬場(Newmarket Racecourse)
第4位 ドンカスター競馬場(Doncaster Racecourse)
第5位 エイントリー競馬場(Aintree Racecourse)
第6位 ロイヤルウィンザー競馬場(Royal Windsor Racecourse)

ランキング第1位~第6位の各競馬場の詳しい情報はこちらの記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。

イギリスの競馬場に行ってみよう!~実際に行って見て評価した競馬場ランキング①第1位から第6位~この記事では、イギリスの競馬場にはどんなものがあるの?イギリスの競馬場でおすすめの場所を教えて!イギリスの競馬場のコース情報と主要なレース情報を知りたい!といった疑問に回答しています。...

私が行ったことのある競馬場はロンドン近郊のものが多く、イギリス中の競馬場を訪れているわけではなく、あくまでも個人の感想ということですのでご了承ください。今回は第7位~第12位の競馬場のご紹介です。

イギリスのおすすめ競馬場ランキング第7位~第12位

第7位:チェルトナム競馬場

第7位はチェルトナム競馬場(Cheltenham Racecourse)です。イギリスでは冬に行われる障害レースの人気が高く、このチェルトナム競馬場でおこなわれるチェルトナムフェスティバルにおける馬券の売上金額は、イギリスで最も高額になると言われています。
おすすめ度
おすすめポイント チェルトナム競馬場はイギリス最大のレースイベントであるチェルトナムフェスティバルがおこなわれます。イギリス競馬を楽しむのであれば、是非一度チェルトナムフェスティバル期間中に訪問することをおすすめします。なお、チェルトナム競馬場は通常の交通手段だけでなく、グロスタシャー・ウォリックシャー保存鉄道(Gloucestershire Warwickshire Railway)の蒸気機関車に乗って競馬場を訪問することも可能で、こちらもおすすめです。
主な開催とG1レース 3月[チェルトナムフェスティバル(Cheltenham Festival)]
・チャンピオンハードルチャレンジトロフィー(Champion Hurdle Challenge Trophy)
クイーンマザーチャンピオンチェイス(Queen Mother Champion Chase)
ステイヤーズハードル(Stayers’ Hurdle)
・チェルトナムゴールドカップチェイス(Cheltenham Gold Cup Chase)
コース図 Racing postサイトより引用
コースの特徴
チェルトナム競馬場はオールドコース(一周約2,400m)とニューコース(一周約2,600m)を開催によって使い分けています。どちらのコースも起伏が多く、最終障害からゴールまでの間に200m強の急な上り坂があり、障害をすべて飛び終わった馬たちへの試練となっています。レースによってハードルとチェイスの2つの障害があり、ハードルレースは比較的低めのフェンスを越えるレースで、チェイスレースは日本の障害レースのような障害を越えるレースです。
写真

 

最後の直線です。一番手前の最終障害を越えた後手前に向かって上っているのがよくわかります。 パドックとウィナーズサークルは広くて見やすくなっています。 チェルトナム競馬場のスタンドは左側に見える2つのスタンドです。グロスタシャー・ウォリックシャー保存鉄道の駅から徒歩5分ほどで競馬場の敷地に入れます。おすすめの移動手段です。
地図 最寄駅:Great Western Railway(GWR) – Cheltenham Spa Station
Gloucestershire Warwickshire Railway – Cheltenham Race Course Station

第8位:ヨーク競馬場

第8位はヨーク競馬場(York Racecourse)です。ヨーク競馬の歴史はローマ時代よりも古く、2000年以上前まで遡ることができるそうです。近代競馬としては1709年から競馬が始まり、今の競馬場でのレースは1731年からおこなわれています。
カーブが少なく道中が平坦なことから、イギリス最高の競馬場と呼ばれることもあります。
おすすめ度
おすすめポイント ヨーク競馬場は開業当初は活気を見せていたものの、19世紀に入るとドンカスター競馬場など他の競馬場に人気を奪われてしまいました。人気を取り戻すために1843年から始まったイボアフェスティバルは、ヨーク競馬場をイギリスの有名競馬場の座に押し上げたこともあり、このイボアフェスティバル開催中に訪問することをおすすめします。
主な開催とG1レース 8月[イボアフェスティバル(Ebor Festival)]
・インターナショナルステークス(International Stakes)
・ヨークシャーオークス(Yorkshire Oaks)
・ナンソープステークス (Nunthorpe Stakes)
・シティオブヨークステークス(City of York Stakes)
コース図 Racing postサイトより引用
コースの特徴
ヨーク競馬場はコースは全長約3,200mとなっています。イギリスでは珍しい起伏の少ないコースで、コース幅が広く、最終コーナーからゴールまでの約1,000mの直線は前後左右に余余裕があることから、イギリスで最も公平なコースとして評価が高いです。
写真

 

各種スタンドが立ち並ぶゴール前です。設備としては立派ですが少し古い印象も受けました。ゴール前から最後の直線を見た景色です。フラットで幅の広い直線がはるか遠くまで伸びているのがわかります。まさに最も公平な競馬場という名前に恥じない造りです。ゴールから100メートル手前からの景色ですが、こちらから見ても平坦な一直線になっています。馬の下見所とパドック&ウィナーズサークルです。どちらも長方形のような形になっており、珍しい形です。スタンドからの光景です。向正面もほぼフラットであることがわかります。向正面が丘の上になっているエプソムダウンズ競馬場の景色と比べると、違いがよくわかります。
地図 最寄駅:London North Eastern Railway(LNER)、Cross Country Railway、Grand Central Railway – York Station

第9位:サンダウンパーク競馬場

第9位はサンダウンパーク競馬場(Sandown Park Racecourse)です。パークと名がついているとおり競馬場だけでなくレジャー施設となっており、競馬以外のコンサートや展示会などもおこなわれています。1948年には世界で初めてBBCテレビの競馬中継がおこなわれるなど、革新的な新しい試みを積極的に採用してきた競馬場です。
おすすめ度
おすすめポイント サンダウンパーク競馬場はロンドンからのアクセスもよく、夕方のレースも多くおこなわれているため、平日仕事終わりに訪れてお酒を飲みながらのんびりレースを観戦するような楽しみ方も可能です。レースの開催数が多くイギリスで最も稼働率の高い競馬場の1つとなっているのもおすすめのポイントです。
主な開催とG1レース 7月[コーラルエクリプスデー(Coral Eclipse Day)]
・エクリプスステークス(Eclipse Stakes)
コース図 irishracingサイトより引用
コースの特徴
サンダウンパーク競馬場はゴール板が2つあるのが特徴的です。1つは全長約2,600mの楕円形のコースで、最終コーナーからゴールまでの直線は約800mあり、直線の途中は上り坂があります。もう1つは楕円のコースの中にある直線コースで、こちらは約1,000mありゴールまで上りになっています。直線コースはゴールがスタンド側から離れているため、少々見づらいです。
写真 コースのゴール側から最後の直線方面を見た光景です。遠くのほうが下っていて、ゴールに近い部分は平坦なのがわかります。
スタンド側から楕円コースのゴール後の部分を見ています。赤丸で囲んだ部分に直線コースのゴールが見えるのですが、遠いためわかりづらいです。
サンダウンパーク競馬場のスタンドは大きいものが1つだけです。コースから離れているため、スタンドからではなくコースに近い平面部分で観戦している人が多いです。スタンドからの景色です。長い直線を見渡すことが可能です。パドックは三角形に近いかたちをしています。スタンドからも見ることができます。ウィナーズサークルも近くで見られます。サンダウンパーク競馬場の特徴の1つが、パドックから本馬場へ移動する、または本馬場からウィナーズサークルへ移動する馬を間近で見ることができる点です。
地図 最寄駅:South Western Railway – Esher Station

第10位:グッドウッド競馬場

第10位はグッドウッド競馬場(Goodwood Racecourse)です。ポーツマスに近い場所で、アクセスは便利ではないですが、世界で最も美しい競馬場の1つとして有名です。エドワード7世がグロリアスグッドウッドのイベントを「レースのあるガーデンパーティー」と称したそうです。コースは少し奇抜な形をしていますが、それもまたグッドウッド競馬場を楽しめる要素です。
おすすめ度
おすすめポイント グッドウッド競馬場はやはりその形に注目して欲しいと思います。スタート地点や走る方向がレースによって変わるため、その変化も楽しいです。競馬場からは美しい丘の風景を見ることができ、この点もおすすめのポイントです。
主な開催とレース 7月[グロリアスグッドウッド開催(Glorious Goodwood meeting)]
・サセックスステークス(Sussex Stakes)
・ナッソーステークス(Nassau Stakes)
・グッドウッドカップ(Goodwood Cup)
コース図 Racing postサイトより引用
コースの特徴
グッドウッド競馬場は独特な形をしていて、約1,200メートルの直線コースに8の字に近い形のコースを組み合わせたような形になっています。全体的に起伏に富んでいますが、最後の直線部分は1,200メートルの最初の部分のみ上り坂で、残り1,000mほどはほとんど下り坂になっています。約4,200メートルの長距離レースはゴール付近からスタートして、周回コースを回って最後にゴールに戻って来るという、トリッキーなコースになっています。
写真

 

最後の直線でゴール側を見た光景です。緩やかに下っているのがわかります。パドックは長いきれいな楕円形となっています。こういった整然さも世界で最も美しい競馬場と言われる理由なのかもしれません。スタンドはシンプルなものが3つあります。
地図 最寄駅:Southern Railway – Chichester Station

 

第11位:リングフィールドパーク競馬場

第11位はリングフィールドパーク競馬場(Lingfield  Park Racecourse)です。ヨーロッパで最も賑やかな競馬場の1つと言われており、リングフィールドパークリゾートはホテルやレジャークラブ、そして難易度の高い18ホールのゴルフコースを併設したレジャーリゾートとなっています。
おすすめ度
おすすめポイント リングフィールドパーク競馬場のビッグレースはボクシングデーにおこなわれるクリスマスフェスティバルですが、私としてはオールウェザーコースでおこなわれる平地競走をおすすめします。ビッグレースはないものの、イギリスでは珍しく、日本にはトレーニングセンターにしかないオールウェザーコースでのレースを見てみるのは興味深いと思います。
主な開催とG1レース G1レースはありませんが、年間通じて90日以上の開催日があります。
コース図 Betting Site.coサイトより引用
コースの特徴
芝コース、オールウェザーコースともに左回りの三角形の形となっており、オールウェザーコースが芝コースの内側に位置しています。芝コースには約1,500mの直線コースがあります。オールウェザーコースは小回りになっており、1,800mのレースでも1周以上走ることになります。ゴール前は下り坂になっており、向正面側は上り坂になっています。
写真

 

リングフィールドパーク競馬場ですが、他の競馬場と異なりリゾート感が多めです。競馬場内の案内図にもホテルやゴルフクラブ、イベント会場などが示されています。スタンドは小さめのものが1つあります。奥の方にも建物が見えますが、ホテルになっており競馬場のお客さんは入れません。こちらがリングフィールドパーク競馬場内にあるホテルです。パドックのサイズは小さめの楕円形になっています。ウィナーズサークル横の表彰台です。場所がなくて通路の上に造った感がありますが、立派ですね。
地図 最寄駅:Southern Railway、Thameslink – Lingfield Station

第12位:ケンプトンパーク競馬場

第12位はケンプトンパーク競馬場(Kempton Park Racecourse)です。イギリスでは珍しい、平地競走をオールウェザーコースで実施する競馬場です。
おすすめ度
おすすめポイント ケンプトンパーク競馬場のビッグレースはボクシングデーにおこなわれるクリスマスフェスティバルですが、私としてはオールウェザーコースでおこなわれる平地競走をおすすめします。ビッグレースはないものの、イギリスでは珍しく、日本にはトレーニングセンターにしかないオールウェザーコースでのレースを見てみるのは興味深いと思います。
主な開催とG1レース 12月[クリスマスフェスティバル(Christmas Festival)]
・キング・ジョージ6世チェイス(King George VI Chase)
・カウトスターノービスチェイス(Kauto Star Novices’ Chase)
・クリスマスハードル(Christmas Hurdle)
コース図 Betting Sites.coサイトより引用
コースの特徴
障害コースは右回りの三角形の形となっていて、他の競馬場に比べて障害の難易度が低くなっています。オールウェザーの平地コースは、最後の直線が内回り約400m、外回り600mとなっています。全体的にコースの難易度は低いと言えそうです。
写真

 

最後の直線~ゴールです。JRAの競馬場のダートコースのように、オールウェザーコースは芝の内側にあるため、少し見づらいかもしれません。スタンドからの景色です。オールウェザーコースは離れているため、少し上からの方が見やすいです。スタンドは大きいものが1つ、小さいものが1つです。パドック&ウィナーズサークルです。比較的小ぶりな楕円形となっています。
地図 最寄駅:South Western Railway – Kempton Park Station

まとめ

以上、イギリスの競馬場のおすすめランキング第7位~第12位をお届けしました。まとめます。

  • イギリスのおすすめ競馬場ランキング第7位~第12位
  • 第7位チェルトナム競馬場:3月のチェルトナムフェスティバルはイギリス最大の馬券売上を誇る開催。グロスタシャー・ウォリックシャー保存鉄道のおすすめ
  • 第8位ヨーク競馬場:イギリス最高の競馬場、イギリスで最も公平なコースなど評価が高い競馬場
  • 第9位サンダウンパーク競馬場:楕円コースと直線コースでゴールが異なるユニークな競馬場。リゾート施設を併設
  • 第10位グッドウッド競馬場:コースが直線+8の字に近い形を組み合わせたような面白い形状。周回方法も距離によってまちまち
  • 第11位リングフィールドパーク競馬場:リゾート施設内に競馬場があり、ホテルやゴルフクラブなども併設。イギリスで珍しいオールウェザーコース
  • 第12位ケンプトンパーク競馬場:平地競走はオールウェザーコースで開催

ありがとうございました。

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ぷーたです!投資とポイント活動、ジョギングが趣味のロンドン駐在員です。お得活動のためには徹底的な調査と行動をしており、たくさんの方に情報を共有したいと思ってこのブログを立ち上げました。