どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。
- お得なロンドンの観光スポットを教えてほしい!
- ロンドンで最も高い場所にある展望台はどこにある?
- ホライズン22の予約方法を知りたい!
ロンドンの街を一望できる展望スポット12選
まずは私の住むロンドンで、市内を一望できる展望スポットについて説明します。
ホライズン22(Horizon22)
Horizon22はロンドンの金融街の22 Bishopsgateにある2020年に完成した商業用超高層ビルです。上の写真の左側のビルになります。ビルは61階建て、高さ278メートルとなっており、イギリスではザ・シャードの次に高い建物です。ビルの高さはイギリス2位ですが、58階、地上254メートルにある展望台の高さは2025年現在イギリスだけでなく、ヨーロッパで一番高い展望台となっています。ヨーロッパで一番高いにもかかわらず、展望台への入場料は無料となっており、お得にロンドン市内を見渡すことができます。
住所 | 22 Bishopsgate, London EC2N 4AJ |
Webサイト | https://horizon22.co.uk/ |
営業時間 | 10:00~18:00(月~金)、10:00~17:00(土)、10:00~16:00(日) |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Bank station, Monument station |
地図 |
ザ・ルックアウト(The Lookout)
The LookoutはHorizon 22のお隣、8 Bishopsgateにあるビル(ビルの形からジェンガとも呼ばれています)にある展望台です。上の写真の右側のビルになります。ビルは51階建て、高さ204メートルの商業用超高層ビルで2023年にオープンし、ロンドンで11番目に高いビルです。
住所 | 6-8 Bishopsgate, London EC2N 4BQ |
Webサイト | https://www.8bishopsgate.com/lookout |
営業時間 | 12:00~21:00(月・金)、10:30~17:30(火・水・木)、11:00~18:00(土)、10:00~17:00(日) |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Bank station, Monument station |
地図 |
こちらの記事でThe Lookoutの訪問レポートをご紹介していますので、よろしければご参照ください。

ザ・シャード(The Shard)
住所 | The Shard, 31 St Thomas Street, London SE1 9RY |
Webサイト | https://www.theviewfromtheshard.com/ |
営業時間 | 10:00~22:00(夏季)、11:00~19:00(冬季) |
料金 | 32ポンド |
最寄り駅 | London Bridge station |
地図 |
ロンドン・アイ(London Eye)

テムズ川沿いにあるロンドン・アイは、高さ135メートルの巨大観覧車です。一周約30分かけてゆっくりと回転し、その間にロンドン市内の主要な観光名所を空から眺めることができます。特に夜間のライドは、ライトアップされた美しい景色を楽しむことができます。
住所 | Riverside Building, County Hall, Westminster Bridge Road, London SE1 7PB |
Webサイト | www.londoneye.com |
営業時間 | 10:00~20:30(夏季)、11:00~18:00(冬季) |
料金 | 19~29ポンド(事前予約の場合) |
最寄り駅 | Westminster station |
地図 |
スカイガーデン(Sky Garden)
住所 | 20 Fenchurch Street, London EC3M 3BY |
Webサイト | https://skygarden.london |
営業時間 | 10:00~18:00(平日)、11:00~21:00(土日) |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Bank station, Monument station |
地図 |
こちらの記事でスカイガーデンの訪問レポートをご紹介していますので、よろしければご参照ください。

セント・ポール大聖堂(St. Paul’s Cathedral)
住所 | St. Paul’s Churchyard, London EC4M 8AD |
Webサイト | https://www.stpauls.co.uk/ |
営業時間 | 8:30~16:30(水曜日のみ10:00~16:30) |
料金 | 大人25ポンド、子供10ポンド |
最寄り駅 | St. Paul’s station |
地図 |
IFSクラウド・ケーブルカー(IFS Cloud Cable Car)
住所 | St. Paul’s Churchyard, London EC4M 8AD |
Webサイト | https://tfl.gov.uk/modes/london-cable-car/ |
営業時間 | 7:00~21:00(月~木)、7:00~23:00(金)、8:00~23:00(土)、9:00~21:00(日) |
料金 | 大人12ポンド、子供6ポンド(往復) |
最寄り駅 | North Greenwich Station、Royal Victoria Station |
地図 |
タワー・ブリッジ(Tower Bridge)
住所 | Tower Bridge Rd, London SE1 2UP |
Webサイト | https://www.towerbridge.org.uk/ |
営業時間 | 9:30~18:00 |
料金 | 大人13.4ポンド、子供6.7ポンド |
最寄り駅 | Tower Hill Station |
地図 |
モニュメント(The Monument)
住所 | Tower Bridge Rd, London SE1 2UP |
Webサイト | https://www.themonument.org.uk/ |
営業時間 | 9:30~13:00、14:00~18:00 |
料金 | 大人6ポンド、子供3ポンド |
最寄り駅 | Bank Station |
地図 |
ここからは展望台というよりは丘の上からロンドン市内を見渡す、という場所になりますが一応ご紹介しておきます。
パーラメント・ヒル(Parliament Hill)
住所 | Heath Lodge, London NW5 1QR |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Hampstead Heath Station |
地図 |
プリムローズ・ヒル(Primrose Hill)
住所 | Primrose Hill Rd, London NW1 4NR |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Chalk Farm Station |
地図 |
グリニッジ・パーク(Greenwich Park)
世界遺産に登録されているグリニッジ・パークは、テムズ川南岸に位置し、高台からロンドン市内を見渡せます。特に、グリニッジ天文台の近くからは、カナリー・ワーフやザ・シティのスカイラインを一望でき、歴史的な建造物と現代の都市景観のコントラストを楽しめます。
住所 | Primrose Hill Rd, London NW1 4NR |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | Maze hill Station |
地図 |
ホライズン22はロンドンで最も高所の無料展望台
今回ご紹介するホライズン22は、ロンドンで最も高所の無料展望台です。ロンドンにある展望台はいくつかありますが、地上からの高度を比較すると下記のとおりになります。
- ホライズン22:254メートル
- ザ・シャード:244メートル
- ザ・ルックアウト:220メートル
- スカイガーデン:160メートル
ホライズン22の展望台は有料のザ・シャードよりも高いところにあり、ロンドンで最高の場所となっています。
ここでホライズン22の歴史について見てみましょう。
2005年6月、ドイツのUnion Investmentらが、ロンドン金融街ビショップスゲートに高さ307 m、45~60階建の超高層ビル「Bishopsgate Tower(後にThe Pinnacleに変更)」を計画しました。当初のデザインは、滑り台(helter skelter)のような外観で話題となっていました。ですがその後、リーマンショックによる世界金融危機の影響を受けて資金調達が停滞してしまい、6~7階辺りまで進んでいた建設は2012年に中断されました。
2015年2月、Axa Real Estate主導のコンソーシアムが建設予定地を約5.5億ポンドで取得し、デザインをよりシンプルに全面的見直しし、建築許可の再申請が進行しました。2016年1月には、旧建設部分が撤去され、新ビルとして再建築がスタートしました。
2020年にはビル本体が完成し、最終的な高さは278 m、62階建てで、ザ・シャードに続いてイギリスで2番目に高い超高層ビルになりました。その後、2023年9月20日にホライズン22展望台の予約受付が開始し、9月27日に一般公開されました。
ホライズン22の予約方法
毎週月曜日午前10時から翌週分の予約が可能
それでは、ここからロンドンで最も高い場所にある無料展望台ホライズン22の予約方法をご説明します。
予約が開始するのは毎週月曜日です。ロンドンには他にもスカイガーデンやザ・ルックアウトといった無料展望台がありますが、どれも月曜日に予約が開始しますので、月曜日にそれぞれの予約ページを見てみると、予約ができる可能性が高まります。
ホライズン22の公式ページを確認すると、予約開始時間は毎週月曜日の午前10時からとなっています。

とはいえ、イギリスのことですので午前10時から予約スタートと言って、午前10時ぴったりに始まるということはありません。実際に私が確認した限りでは、月曜日の午前10時5分から午前10時9分辺りで予約が開始していました。
予約開始は午前10時から少し遅れることになりますが、確実に確認するためには、午前10時から予約サイトを見ておくことをおすすめします。
ホライズン22の予約手続きは簡単
予約手続きを見ていきましょう。まずは、こちらのホライズン22の予約サイトを開き、Book ticketsを選択します。
予約可能な枠がある場合、下記のように日付を選択するボタンが現れます。予約可能なのは、予約枠が開放される毎週月曜日の、翌週月曜日~日曜日までです。下記の例では、6月9日の午前10時頃に予約枠が開放され、6月16日~22日までの1週間分の予約が可能になりました。まず、希望する日付を選択します。
日付を選択すると、今度は予約する時間帯が表示されます。
予約開始直後ですので、すべての時間帯が空いていました。希望する時間帯を選択します。なお、時間帯は30分単位で指定可能で、例えば午後3時30分の予約であれば、午後3時半から午後4時までの間に入場する必要があります。
続いて、予約する無料チケットの種類と枚数を選択します。ちなみに値段が書いてあるのはシャンパンのボトル・グラスの予約となっています。ロンドンで最も高い場所で飲むシャンパンは格別なものでしょうね。
最後に、姓名、住所、メールアドレス、電話番号など予約に必要な個人情報を入力してCOMPLETE ORDERを押して予約を完了します。
最後にTERMS & CONDITIONSが表示されますので、ACCEPTを押して予約完了となります。なお、このTERMS & CONDITIONSには見学に関するルールが書かれていますので、目を通しておくことをおすすめします。
予約完了画面が表示されたら予約完了です。
先ほど入力したメールアドレスにコンファメーションが届いていますので、確認しておきましょう。入場時に必要となるQRコードがついていますが、スマートフォンのApple WalletやGoogle Walletにも追加できますので、追加しておくと便利です。
予約開始1時間で大部分が埋まってしまう
ホライズン22の予約ですが、どのくらいで埋まってしまうのでしょうか?予約開始の月曜日午前10時から1時間後、午前11時の予約状況を見てみました。
下記のように、半分以上の予約枠が埋まっています。特に午後2時以降はすべて埋まってしまっており、午後の予約を希望するのであれば、やはり午前10時から予約サイトにアクセスして予約をした方が良さそうです。
予約の変更・キャンセルも簡単!
ホライズン22の予約ですが、予約変更やキャンセルも簡単にできます。率直に言えば、ホライズン22のチケットは無料のため予約するのにコストはかからず、予約したまま行かなくても問題はない、と思われるかもしれませんが、予約を変更・キャンセルしておけば他の方が行くことができるようになるため、変更・キャンセルはしておいてあげた方がいいと思います。
予約の変更・キャンセル方法は、チケットのQRコードが送られてきたメールの下の方にあるNo longer able to make it?の部分にある、CLICK HEREを押して予約変更・キャンセルのページに行きます。
下記のように予約情報が表示されますので、変更の場合はReschedule、キャンセルの場合はCancelを選択して、それぞれ変更・キャンセルをおこないます。変更の場合は、もちろん予約枠に空きがなければ変更ができません。予約枠がなくなりそうであれば、先に新規の予約を入れて、後で前の予約をキャンセルするようにした方がいいかもしれません。
ホライズン22に入場するための注意事項
ホライズン22は無料展望台ですが、入場するためにはいくつかの注意事項があります。特に気をつけておく必要があるのは持ち物です。ホライズン22は高所にあることもあり、入場時にセキュリティチェックがあります。荷物のX線検査と、空港にあるようなセキュリティゲートを通過してのチェックになります。
ホライズン22に持ち込めない荷物としては下記のものがあります。
- 長さ58cm x 幅45cm x 奥行き25cmを超えるバッグ、スーツケース
- スクーター、自転車、三輪車、スケートボード、ローラースケート
- 食べ物(ホットフード)や飲み物(カフェで購入した食べ物のみ展望台で食べることが可能)
- ガラス瓶または容器
- 三脚、自撮り棒、一脚
- プロ仕様の写真撮影機材
- 危険物(弾薬、爆発物または花火、ナイフ、刃物、武器、テーザー銃、CSガス、催涙スプレー、可燃性の液体または化学物質)
- アルコール
- 違法薬物
- ペイント
この中で飲み物に関してはそこまでチェックが厳しくはなく、ペットボトルの水などは特にチェックされることなく持ち込むことができました。実際に飲んでいるところを見られても、特に注意もありませんでした。
また、自撮り棒については私はInsta360を使用しており、自撮り棒につなげて使っているのですが、それも注意されることなく使用することができました。
とはいえ規約上は不可となっていますので、持ち込むことができない可能性があることは気をつけておく必要があります。
ホライズン22訪問
ホライズン22までの道のり
ホライズン22は22 Bishopsgateにあり、最寄りの駅はセントラルライン、ノーザンライン、ウォータールー&シティーラインおよびDLR(ドックランズ・ライト・レイルウェイ)のバンク駅、サークルライン、ディストリクトラインのモニュメント駅からそれぞれ徒歩6分ほどです。
ホライズン22入場
ホライズン22の入場口はBishopsgate通りの南側にあります。入口前には人が集まっていましたが、ビルの入口にいる係員が予約時間を確認しており、予約があれば特に待つこともなく入場することができました。
ホライズン22の予約時間は、30分単位となっており、その時間内に入口に行く必要があります。多少の遅れは問題ないかもしれませんが、ホライズン22の利用規約には「割当てられた予約時間に来ない場合は入場できない可能性がある」と書かれていますので、時間は守るようにした方が良さそうです。

ちなみに、ホライズン22は予約なしでも入場できる可能性はあるということですが、予約している方を優先しており、必ず入れるとは言えませんので、基本的には予約をしておくことをおすすめします。
ビルの中に入って、エスカレーターで2階に上がるとセキュリティチェックの場所があります。
私が訪問したときにはほとんど人は並んでいませんでした。セキュリティチェックが終わるとエレベータールームに入ることができ、58階の展望台まで上がっていきます。
エレベーターは26人まで乗ることが可能な大きいものでした。特に待ち時間もなく、エレベーターに乗り込みます。エレベーターの所要時間は1分ちょっとというところですが、一旦一気に60階まで上昇して、そこから中58階に下がって行くのが興味深かったです。
58階の展望台
エレベーターが到着した場所は中58階という場所で、メインの展望台は階段で下った58階になります。
中58階は58階よりは少し高い場所にはなるものの、そこまで広いスペースではありません。また、フロアが窓際から少し離れた場所になっているため、下の景色をよく見たいのであれば、58階から見たほうがいいと思います。
階段で58階に下ります。
下りた先はこの様になっています。ザ・ルックアウトと比べるとかなり広い印象ですが、椅子はカフェゾーンにしか設置されておらず、床に座っている方も多く見られました。
ホライズン22ですが、360度見渡せるスカイガーデンやザ・シャードと比べて眺望が限定されています。ホライズン22から見ることのできる範囲は下記の赤い部分となっており、およそ300度の眺望となり、北側・東側の眺望は限定されていることにご注意ください。今回の記事では西側と南側の眺望について解説します。
それでは、各方面の眺望を見てみましょう。
西側+北側の眺望
まずは西側です。バンクの金融街を見下ろして、少し目線を先に送るとセントポール大聖堂やBTタワーを見ることができます。遠くの方にはウェンブリー・スタジアムの特徴的なアーチも見ることができます。
少し南側に目を向けてみると、テムズ川に架かる橋や行き交う船を見ることができます。左端の方にはロンドン・アイが見えています。
少し北側の方を見ると、遠くの方に緑地が広がっているのが見えます。左側に見えるのがリージェンツ・パークや右側に見えるのがハムステッド・ヒースです。
西側から見える一番北の景色です。足元にリバプールストリート駅が見えます。遠くの方にはエミレーツスタジアムが見えており、写真の右端上部にはウォルサムストウ貯水池の水場が広がっています。
西側のフロアは下記のようになっています。カフェゾーンがあり、その先にはトイレがあります。カフェはそれほど席数がなく、ホライズン22には他に座る場所がないこともあり、場所取りが少し大変かもしれません。
カフェのカウンターはそこまで大きいものではありません。ホットフードはなく、ケーキやスナックが提供されていました。シャンパンやワイン、ビールなどお酒もありました。
カフェでは5.5ポンドでソフトクリームを購入できます。ホライズン22のマークが特徴的ですね。ミルクが濃厚でとても美味しかったです。
南側+東側の眺望
続いて南側を見てみます。テムズ川が横に広がっており、特徴的な建物が多くロンドンで最も素晴らしい景色だと私は思います。テムズ川に架かるロンドンブリッジや巡洋艦ベルファスト、ザ・シャードやスカイガーデンのあるThe Fenchurch Building(The Walkie-Talkie)も見えています。
西側に目を向けてみます。金融街の中心を通るクィーンビクトリアストリートがはっきりと見えており、ロンドンバスや多くの車を見ることができます。また、テムズ川のミレニアム・ブリッジをわたっている人の姿も見られます。
今度は西側を見てみましょう。タワーブリッジやロンドン塔、左側にはカナリーワーフのビル群が見られます。
タワーブリッジ、ロンドン塔を拡大してみました。 ロンドン塔の内部の構造もよく見えていました。
最も東側の眺望です。The Gherkin(30 St Mary Axe)の姿が左下に見えています。バンク駅からカナリーワーフ方面に走っているDLRやイギリス東部のサウスエンド=オン=シーへ向かうc2cの線路が見えています。
最後にロンドン観光についてのおすすめ情報を記載した書籍をご紹介します。こちらの地球の歩き方Platロンドンは短い滞在時間でも効率的にロンドン観光を満喫したい旅行者に最適なコンパクトガイドの決定版です。ホライズン22の観光のお供にどうぞ!
まとめ
以上、ホライズン22訪問をレポートしました。今回の記事のまとめです。
- ロンドンには多くの展望スポットがあり、いくつかは無料で利用可能
- ホライズン22は無料で利用できるロンドンで最も高い場所にある無料展望台!
- ホライズン22の眺望は約300度で北東方面には制限あり。トイレやカフェが完備されており、快適に利用できる
- 予約は毎週月曜日に翌週1週間分が可能。予約が開始されるのは大体午前10時5分~9分辺りだが、月曜日午前10時になったらWebサイトをチェックすることをおすすめ。午前11時頃には週末の予約は埋まってきてしまう
ありがとうございました。