投資・資産運用

イギリス駐在員の資産運用方法を解説!~ISAの有効活用が最も重要・高金利の今は全額Cash ISAでもOK~

どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような疑問を解消するために書いています。

  • イギリス駐在ではもらえる給料が大きく増えるけど、みんなどうやって運用しているの?
  • イギリスでの資産運用方法を教えて!
  • イギリスでお得に資産を増やしていくためのポートフォリオは?

イギリス駐在員の収入&支出

イギリス駐在員の収入:給与と手当で2,154万円

私は現在イギリスに駐在しているのですが、海外駐在であることから給料は大幅に増加しました。イギリスと日本でもらっている給料を合わせると、手取り年収で1,276万円となります。

給与の種類 日本勤務時の給与 イギリス駐在時の給与
給与 504万円
=42万円✕12ヶ月
イギリスでの受取給与:
960万円(50,400ポンド)
=80万円(4,200ポンド)✕12ヶ月
日本での受取給与:
120万円=10万円✕12ヶ月
残業代 96万円
=8万円✕12ヶ月
なし
賞与 300万円
=150万円✕2回
300万円
=150万円✕2回
額面給与 900万円 1,380万円(日本勤務時の1.53倍)
税金・社会保険料 ー240万円 -104万円
手取り給与 660万円 1,276万円(日本勤務時の1.93倍)

私の給与情報の詳細はこちらの記事でご紹介しています。

ロンドンの海外駐在員の給与を大公開!日本に比べてどれくらい増える?家は立つ?どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。 今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。 海外駐在員の給料っ...

この給料の他に、駐在員は住宅手当、自動車手当、一時帰国手当、教育手当など各種手当をもらうことができ、この総額は878万円となっています。私はロンドンに住んでいるため、住宅手当が特に大きくなっています。

手当の
種類
日本勤務時の手当 イギリス駐在時の手当
住宅手当 24万円
=2万円✕12ヶ月
684万円(36,000ポンド)
=57万円(3,000ポンド)✕12ヶ月
教育手当 なし 38万円(2,000ポンド)
※日本語補習校2名分
自動車手当 なし 96万円(4,800ポンド)
=8万円(400ポンド)✕12ヶ月
一時帰国
手当
なし 60万円
=15万円✕4名
手当合計 24万円 878万円

これらの給与・手当の合計は2,154万円にもなります。これだけあれば相当贅沢な暮らしができると思われるのではないでしょうか。

イギリス駐在員は支出も多い

イギリスで駐在している場合、出費も相当多いです。元々の物価が日本よりも相当高いという点もありますが、サービスの利用にかかるコストがかなり高く、例えば習い事や塾などの教育費にはかなりの費用がかかってしまいますし、それなりに駐在員家族同士のお付き合いなども必要になります。加えてせっかくの海外駐在なので旅行に行ったり、いろいろな体験をしようとすると、これまた費用がかかります。

海外駐在でたくさんお金をもらえるから、と考えなしに使ってしまっていると、あっという間にお金を使ってしまい、資産形成をするのが難しくなってしまいます。そのため、イギリスの駐在では貯蓄に対する意識を高めておく必要があります。

ここからはイギリスでもらう給与を少しでも残して、資産運用して増やそうとしている私の資産運用方法について解説していきます。

イギリスでの資産運用はISA利用が前提

イギリスにはISAという非課税投資制度があります。

ISAとはIndividual Savings Accountの略で、日本語にすると「少額投資非課税制度」となります。日本ではNISA(Nippon Individual Savings Account)という制度が最近話題になっていますが、日本のNISAはイギリスのISAをモデルにして導入されたものとなります。

ISAでは2024-2025税務年度では£20,000が最大投資額となっており、年間£20,000までの投資は非課税となります。非課税という意味ですが、ISA制度下の預金口座で得られた利息、株式や投資信託の売却益などが非課税となり、得られた利益がそのまま自分の儲けとなります。

イギリス駐在にはISA制度の活用が認められていますので、ぜひ活用していきましょう。下記の記事では日本のNISAと比較する形でISA制度について詳しく説明していますので、よろしければご参照ください。

【2024年版】イギリスで資産運用するにはISAを活用しよう~新NISAとの違いと駐在員向けの資産運用方法を説明~こちらの記事では、イギリスで貯蓄や投資でISAを利用したほうがいいと聞いたけど、ISAって何?イギリスのISAにはどんなものがあるの?イギリス駐在員がISAを使うのにオススメの方法はある?といった疑問に回答しています。...

イギリスでの資産運用のための金融機関口座の理解

イギリスで資産運用をしていくに当たっては、運用するための口座の理解が必要です。ISAとそうでない口座に分けて、説明します。

ISAにはCash ISA、Stocks and shares ISA、Innovative finance ISA、Lifetime ISA、Junior ISAs、そして2025年以降に導入が発表されているBritish NISAという制度があります。ですがここでは、イギリス駐在員が主に利用する可能性のあるCash ISA、Stocks and shares ISAについて言及します。

Cash ISA

Cash Isaは、銀行預金、主に定期預金(Savings Account)に対するISA口座です。現在はイギリスで高い金利を保っている影響もあり、銀行を選べば4~5%程度の金利を得ることができます。

Cash ISAには様々な制約が課されることが多いです。たとえば下記のような点です。

  • Flexible Cash ISAであれば一度引き出した金額を再度預け入れてもISA枠は減らないが、そうでない場合は、一度引き出した金額を再度預け入れるとISA枠が減る
    (例)同じ年に1,000ポンドを預け入れて、それを引き出し、更に預け入れた場合、Flexible Cash ISAであればISA枠は1,000ポンドしか減らないが、Flexible Cash ISA以外だと2,000ポンド(1,000ポンド✕2)のISA枠が減る
  • Cash ISAによっては、
    -引き出し回数に制限があり、規定回数を超えると利率が激減する
    -1年間経過すると利息が減少する
    -引き出しが期限までは一切できない
    といった制約がある場合がある

Cash ISAについては、色々と探してみてもなかなかいい利率を金融機関は出てこないかもしれません。そんな中、私はTrading212という金融機関でCash ISAを活用しています。

このTrading212における資金の引き出しに関する制約は、

  • 引き出しの申請をしてから他の銀行口座に入金されるまでに最大3営業日要する

という点のみです。この制約のためお金が緊急で必要になった際には対応できないというデメリットはありますが、引き出し回数や一定の期間経過による金利減少はありません。また、Flexible Cash ISAであるため、1年間の間にISA口座から何度出し入れをしても、ISA枠は減らないため、高金利のCash ISA口座としては極めて利用しやすい口座であると言えます。

ちなみに、金利ですが2024年7月時点で5.2%と高利率となっています。Tradin212は高金利でどんどん貯蓄を進めていける一方、3営業日しばりはありますが、資金の出し入れが自由という点でとてもありがたい存在です。

Trading 212の詳しい説明および口座開設方法は、こちらの記事でご紹介しています。

イギリス駐在員必見!Trading212でCash ISA口座を解説してみた~高金利で税金ゼロの引き出し自由な最高の預金アカウント~この記事ではイギリスでは銀行金利に税金はかかるの?イギリスの銀行金利にかかる税金の仕組みを知りたい!駐在中の余剰資金を預けておける高金利で便利な銀行口座を知りたい!Trading212のCash ISA口座の開設方法を教えてほしい!といった疑問に回答しています。...

Stocks and shares ISA

Stocks and shares ISAは、いわばISAのメインと言える、株式や投資信託、債券に投資するISAです。Cash ISAは利息のみが非課税対象になりますが、こちらのStocks and Shares ISAは、キャピタルゲイン(値上がりした際の売却益)と、配当金や分配金が非課税となり、非課税の範囲が大きくなります。

一方で、Cash ISAと異なり、元本保証されないケースも多く、投資に関するリスクを背負うことになりますので注意が必要です。

株式や投資信託のキャピタルゲインが非課税という点は非常に大きい一方、駐在員の場合いつかは帰国しなければならない日が来ますので、帰国時に口座を閉じるときに損が出ていても売却して換金しなければなりません。

帰国時に口座を閉じずにそのまま放って置いて利益が出たら売るという方法も採れないことはないのですが、日本に帰国してしまうとイギリスの口座を使った手続きをおこなうのは煩雑になってしまう可能性があり、あまりオススメはできません。

そのため、このStocks and shares ISAはある程度どこで投資を手仕舞いするかを考慮に入れた上で利用していく必要があると考えます。

Stocks and Shares ISAの購入は証券会社に口座を開けば可能ですが、私はこちらの記事で紹介しているVanguardでの口座開設をオススメします。

イギリス駐在中の資金は投資信託で増やそう!バンガード(Vanguard)でISA枠を使って投資を始める方法を解説この記事ではイギリス駐在中にISA枠を使った投資信託をしてみたいけど、バンガードで口座を開くにはどうするの?バンガードで購入できる投資信託の種類は?バンガードでの投資信託の運用成績を知りたいといった疑問に回答しています。...

ISA以外の銀行預金口座

銀行預金口座はイギリス駐在員であれば必ず開設することになりますが、HSBCやロイズ、NatWestのようなメガバンクや、AtomやChaseのようなインターネットバンキングのどちらも、ISA以外の銀行口座を提供しています。普通預金であるCurrent Accountと貯蓄口座であるSaving Accountの2つがありますが、貯蓄目的であればSaving Accountを利用することになります。

ISA以外の銀行口座の特徴は下記のとおりです。

  • Current Accountは預金の引き出しに制限はなく、別口座への送金も瞬時に反映されるが、金利がつかない
  • Saving Accountは金利が高いが預金の引き出しに制限がある、または預金の引き出しをしてしまうと金利が激減する

ISAの対象にならないSaving Accountと、Cash ISAでは利率がどれくらい異なるかというと、実はそれほど変わりはありません。それぞれの利率はこのようになっています(2024年9月27日現在)。

Saving Account Cash ISA
HSBC  1年定期 4.35%  13ヶ月までの定期 4.45%
Santander 1年定期 4.00% 1年定期 4.31%
Lloyds 1年定期 4.05% 1年定期 4.05%
NatWest 1年定期 4.00% 1年定期 4.30%

興味深いのは、税金のかからないCash ISAの方がSaving Accountよりも利率が高い点です。利率だけ見ると当然Cash ISAを選ぶことになると考えてしまいそうですが、注意しなければならないのはCash ISAに関する制約です。

Saving Accountの場合、中途解約は利息を放棄すれば解約できるのが通常ですが、Cash ISAの場合は規約によっては一切の返金ができなかったり、解約手数料で元本を下回ってしまうことが起こり得ますので、よく注意する必要があります。

もしかしたら使うかもしれない、というレベルの資金はISAではなく通常の銀行預金口座に入れておく方がいいでしょう。

私はAtom Bankをこのもしかしたら使うかもしれないレベルの資金を入れておく口座として利用しています。

Atom BankのInstant Saverの金利は3.85%と先ほど紹介したメガバンクの1年定期預金の利率には及びませんが、預金の出し入れが自由にできますので、お金が必要になった際にはすぐに引き出し可能です。この制約の少なさ&金利の高さはAtom Bankの魅力です。

ISA以外の証券口座

先程ご紹介したVanguardのようなStocks and shares ISAがあれば、あえてISA以外の証券口座を解説する必要はないと思いますが、年間の貯蓄額が非常に多くてISAの上限である月1,667ポンド、つまり年間20,000ポンド以上の貯蓄が可能であれば、ISA以外の証券口座を開設しておいてもいいかもしれません。

ただ、20,000ポンドを超過した場合、超過した投資に関しては課税されるというだけで、Vanguardで投資ができないわけではありませんので、Vanguardの口座をそのまま使うのが一番楽だとは思います。

なお、Vanguard以外の証券会社としては

などなど多数の証券会社が存在しますが、Vanguardさえあれば、あまり考えなくてもいいかもしれません。ちなみにCash ISAでご紹介したTrading212でも証券投資は可能なため、私はVanguardとTrading212の2つの証券口座にアクセスすることができる、ということになっています。

筆者の資産運用

さて、ここまで投資先についての説明をしてきましたが、ここからは私の資産運用について解説したいと思います。資産運用と大きく出てしまいましたが、実は現状預金利息のみを当てにした資産形成となっています。

口座ごとの用途と置いておく資金について説明します。

生活費口座(Lloydsの普通預金口座):100ポンド程度

私の場合、いわゆる生活費口座には100ポンドくらいしか置いていません。生活費口座というのは、クレジットカードの引き落としや、電話代やインターネット費用など口座引落でしか支払えないものの支払いをするメガバンクの普通預金口座(Current Account)です。

100ポンドで大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、普通預金口座は利息がつきませんし、多く入れておくのは無駄とも言えます。もちろん、クレジットカードの引き落としや口座引落でマイナスになってしまうような事態が発生してしまうと、支払い遅れで信用情報に傷がついたり、支払いは間に合ってもオーバードラフト(貸越)で多額の手数料を取られてしまいますので、口座から引き落とされる際にきちんとお金を移動させておく必要があります。

すぐ出せる貯蓄口座(Atom Bank):1,000ポンド程度

続いて、すぐ出せる貯蓄口座です。生活費口座にはほとんど資金を残しませんので、実質的にはこちらが生活費用の資金を置いておく口座となります。

Atom BankのInstant Saverは、預金の入出金が即時に可能な銀行口座でありながら、先に説明した通り3.85%の金利がつきますので、とりあえず入れておくには有用な貯蓄口座です。ただし、ISA口座ではないため預金金利には税金がかかるので注意が必要です。

このためあまり多くの金額をAtom Bankに入れておくことは望ましくありませんので、最大で1,000ポンド程度の預金を維持するようにしています。

クレジットカードの引き落としや口座引落がある際には事前にいくら必要かを確認してAtom Bank→Lloyds Bankに資金移動をおこないます。瞬時に資金移動が反映されますので、Atom Bankは本当に便利だと感じています。

メイン貯蓄口座(Trading212 Cash ISA):残りの資産全額

私のメイン貯蓄口座はTrading212のCash ISAとなります。こちらは年20,000ポンドまでの入金金額に対する利息が非課税となります。イギリスの高金利の影響で今のところ5.2%という高い金利を維持しているため、この口座をメインの資産運用口座としておいていいと考えています。

金利が下がってきたならば投資信託の方にシフトする可能性はありますが、年利4.5%を超えているのであれば、Trading212を維持で問題なく資産を増やしていけると思います。

なお、Trading212からの出勤には最大3営業日のリードタイムがかかりますので、資金需要が明らかな場合は早めにAtom Bankへの移動をしておくようにしています。Trading212からAtom Bankの貯蓄口座への直接送金はできませんので、資金が必要になった際にはTrading212→Lloyds Bank→Atom Bankと資金を移動させる必要がありますが、アプリで簡単に操作できますし、日本の銀行口座と違って瞬時に資金移動が反映されますので、それほど私は面倒には感じません。

逆に給料日にLloyds Bankに振り込まれる給料は、給料日当日にほぼ全額をLloyds Bank→Trading212に一旦移動して、資金需要に合わせて移動させていくようにして金利を少しでも稼ぐようにしています。

メイン投資口座(Vanguard):今はゼロ

私は投資のための証券口座はVanguardで保有しています。赴任当時はマイナス金利時代でしたので、ISA枠を利用した投資信託への投資で資産を増やしてきましたが、上記の通り最近の金利上昇を受けて、投資信託に益が出ている間に利益確定して、貯蓄口座へ移動しました。

株式や投資信託で資産を形成していくか、預金をメインとするかは自分の好みでいいと考えますが、海外駐在の場合帰国について考慮に入れる必要があります。私の場合、もうすぐイギリス駐在5年になり、まだまだイギリスにいる可能性が高い状況ですが、早めに帰国する可能性がないとも言えず、帰国時点で投資信託に損が出ている場合、基本的には売却して日本に資金移動しなければなりません。

帰国するタイミングで利益が出ているか損が出ているかは神のみぞ知る、というところですので、将来の見通せないリスクを背負うことになってしまいます。本当に損が出ていたら、利益(損失)確定をせずそのまま放置して、帰国後しばらく経って利益が出たら売る、という考えに変えるかもしれませんが、あれこれ考えるのも面倒ですので今のところは貯蓄口座を優先することにしています。

資産運用を成功させるための秘訣

私はこちらの記事に書いているとおり、今のところ5,000万円強の資産がありますが、ここまで貯めるに至った資産運用方針は下記のとおりです。

  • 貯蓄目標を明確に立てる
  • 必要な資金以外は貯蓄口座・投資信託に入れてあとは見ない
  • キャッシュバック制度(ポイ活)を有効活用して出費を抑える

それぞれ解説します。

貯蓄目標を明確に立てる

これは、割と簡単でありながら難しいのですが、いつまでにいくら貯める!という目標を立てることが重要と考えています。こうした目標がなければ漫然とお金を使ってしまって、結局何も貯まっていないという状況に陥る可能性があります。

私の場合は定年までに1億円を貯めるという目標があります。1億円という目標が適正なのかはわかりませんが、60歳で定年することができないことがほぼ確定の現代日本で、1億円あれば資産運用益だけで生活できる可能性があるのでリタイアできるかな、という考えもあり1億円を目標としています。

ちなみに、今後の世界経済がどうなるかは誰にもわからないので確実性は全くありませんが、私としてはもうこの1億円を貯めるという目標はほぼ達成できると思っています。

その理由は、現時点で5,000万円の金融資産を保有しているのであれば、年4%の運用で19年あれば1億円に到達するからです。もちろん全額を投資に回すわけではありませんし、年4%の運用の確実性もありません。

ですが当然ながらこれからも仕事で稼いでいきますし、資産の大半は投資に回して、毎年4%が確実に期待できなくても長期的に見れば年4%程度での運用はできると考えています。

必要な資金以外は貯蓄口座・投資信託に入れてあとは見ない

資産運用を考える際には、デイトレードのようにFXや株式のチャートと常ににらめっこして、少しでも動いたら売る/買うを繰り返すようなイメージがありますが、私の場合は毎月の積立を設定したり、資金を貯蓄口座に入れたりした後は、放ったらかしにします。

投資している際には、株価やFXの上下による資産価値の増減に右往左往してしまいがちですが、それを見ていたところで何ができるわけでもありません。それを考える時間が正直無駄ですので、見ないほうが精神的にも安全だと思います。

そして、投資した金額は動かさないようにします。動かすには証券会社や銀行に手数料を支払うことになりますので、手数料分無駄になってしまう可能性が高いです。運用先を変えたところで対して差はないと考え、一度決めたものは動かさないようにします。

ちなみに運用先を決める際には、手数料が安いものを優先して選択するようにしています。手数料の高いものの運用成績がいいとは限らず、これは歴史が証明している事実ですので、可能な限り安い手数料で投資できる先を選択します。

キャッシュバック制度(ポイ活)を有効活用して出費を抑える

こちらは一見資産運用とは関係ないと思われるかもしれませんが、生活していくに当たって必要な出費を可能な限り抑えることは非常に重要です。その理由は、コストを抑えた分だけ資産運用に回せるからです。

この出費を抑えるために考えたいのがキャッシュバック制度の活用です。日本であればポイ活(ポイント活動)ですね。ポイ活の何がいいかと言いますと、常にポイントのことを意識することで、自然と得な方向に考えを向けて言うことができるからです。

ポイントがたくさんもらえるからといって、損なサービスや商品を購入するようになってしまっては本末転倒ですが、ポイ活をおこなっていくと「本来の出費ー得られるポイント」で考えるクセがついていきますので、トータルで見ると得な方向に進んでいけると思います。

イギリスでの生活では、私はQuidcoというキャッシュバックサービスの利用をオススメしています。このQuidcoのいい点は、キャッシュバックを得られることももちろんですが、優良なサービスへ到達するためのポータルサイトとしての機能をQuidcoが満たしているからです。

例えば携帯電話の契約についてこちらの記事で解説していますが、携帯電話の契約をQuidcoで検索すると、Quidco CompareやUswitchのような価格比較サイトが表示されます。

基本的に携帯電話は携帯電話会社のWebサイトで直接契約するよりも、キャッシュバックサイトや価格比較サイトを経由した方が得になることが多いため、こうした一手間を入れることでコストを抑えることができます。これは他のサービスであっても同様です。

【2024年版】イギリスでの携帯電話プランの選び方を詳細解説!~Quidco CompareかUswitchのどっちが得?~こちらの記事ではイギリスの携帯電話プランでコスパのいい選び方は? イギリスの携帯電話会社の選び方を教えてほしい!イギリスの携帯電話を選ぶならQuidco CompareかUswitchどっちが得?といった疑問に回答しています。...

Quidco利用者の平均的キャッシュバック金額が年間で280ポンド(約56,000円)となっています。私も4年半のロンドン生活の平均で260ポンド(約52,000円)のキャッシュバックを受けています。

現在、Quidcoでは下記のボタンからアカウント登録をして5ポンド以上のキャッシュバックを得ると、15ポンドがキャッシュバックされるキャンペーンをおこなっています。もしよろしければお試しください。

こちらでQuidcoについて詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

【2024年版】イギリス在住者必見!キャッシュバックサイトQuidcoの完全利用ガイド~ポイ活でお得に買い物しよう~この記事では、日本ではモッピーやちょびリッチのようなポイントサイトを使っていたけど、イギリスにはそういうものはないの?イギリスのキャッシュバックサイトの使い方を教えてほしい!キャッシュバックサイトQuidcoで使えるサービスは?という疑問にお答えしています。...

まとめ

以上、イギリス駐在中の資産運用について説明してきました。ここでまとめておきます。

  • イギリス駐在員は収入も多いが支出も多い
  • イギリスでの資産運用はISA利用が前提
    →資産運用のためには金融機関口座の理解が重要
    ーCash ISA:高金利時代にはメインの預け先
    ーStocks and shares ISA:低金利時代には有効な投資先
    ーISA以外の銀行預金口座:生活費や必要資金の預け先
    ーISA以外の証券口座:ISA口座の証券口座で持つことが可能
  • 筆者の資産運用は高金利の今はほとんどTrading212のCash ISAを利用
    ー生活費口座(Lloydsの普通預金口座):100ポンド程度
    ーすぐ出せる貯蓄口座(Atom Bank):1,000ポンド程度
    ーメイン貯蓄口座(Trading212 Cash ISA):残りの資産全額
    ーメイン投資口座(Vanguard):今はゼロ
  • 資産運用を成功させるための秘訣
    ー貯蓄目標を明確に立てる
    ー必要な資金以外は貯蓄口座・投資信託に入れてあとは見ない
    ーキャッシュバック制度(ポイ活)を有効活用して出費を抑える
    →イギリスでのオススメはQuidco

ありがとうございました。

ABOUT ME
ぷーた
ぷーたです!投資とポイント活動、ジョギングが趣味のロンドン駐在員です。お得活動のためには徹底的な調査と行動をしており、たくさんの方に情報を共有したいと思ってこのブログを立ち上げました。