どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。
- ロンドンパスを使用する際のおすすめ観光コースを教えてほしい!
- ロンドンパスを使うときに注意すべきことは何?
- ロンドンパスを使ったロンドン観光の日数別のおすすめプランを教えて!
ロンドンパスとは?

ロンドンパスの仕組み
ロンドンパスは、一言でいうと「ロンドン市内および郊外の主要な観光スポットに一定期間無料で入場できるお得な観光パス」です。購入した日数分だけ対象施設へ自由に入場できる仕組みになっており、特に短期間で多くの観光地を巡りたい旅行者に適しています。
ロンドンパスは、1日、2日、3日、6日、10日などの期間ごとに販売されており、有効期間中は指定された観光施設に何度でも入場できます。購入時に物理的なカードまたはデジタルパス(アプリ)を選択できますが、スマートフォンのアプリで提示するのが便利です。
私は、ロンドンパスで入場できる観光スポットについて金額順に並べたリストを作成しており、こちらの記事で公開しています。

ロンドンパスの料金
ロンドンパスの価格は日数によって異なります。2025年4月時点での料金は以下の通りです。
()内は1日あたりの利用料です。基本的に長い期間になればなるほど1日当たりの利用料がお得になっています。
なお、ロンドンパスには2種類あって、違いは下記のとおりです。
ロンドンパス | ロンドンパスプラス |
ロンドンの98の主要観光地が無料で利用可能 | ロンドンの98の主要観光地に加えてロンドン・アイ、ザ・シャード、ホップオンホップバス、マダム・タッソーの利用が可能 |
ロンドンパスプラスはロンドンパスよりも高額となりますが、大人の10日分でも差は70ポンドで、上記のロンドンパスプラスでのみ利用可能なスポットは1か所で38~42ポンドかかりますので、2か所利用すれば元が取れる計算になるため、特に事情がなければロンドンパスプラスを購入することをおすすめします。
また、ロンドンパスはオンライン購入すると割引が適用されることが多いため、事前に購入するのが賢明です。
例えばロンドンパスの販売ページの一番下の部分でメールマガジンに登録すると、10%のディスカウントを受けることができます。
ロンドンパスのメリット・デメリット
ロンドンパスには下記のようなメリットがあります。特にコスパを重視する方であれば、たくさん観光スポットを回ることで元を取るどころか、購入費用の2~3倍の入場料分の観光スポットを回ることも可能です。
- 観光費用を節約できる
- 施設ごとの入場料を気にせず観光できる
- ファストトラック(優先入場)の特典
- 利用可能な観光スポットが多彩
- 利用方法が簡単
- お得な割引や特典
- 一部の施設でガイドブックや音声ガイドが無料
一方、ロンドンパスにはこちらのようなデメリットもあります。特に注意が必要なのは、美術館や博物館のような無料スポットを多く訪問するような場合で、ロンドンパスを購入しないほうが安く上がるようなケースですね。
- 価格が高い場合がある
- 観光プランによっては元が取れない
- 移動時間や距離に注意が必要
- 観光スポットの開館時間に制限がある
- 使い切れない場合に無駄になる
ロンドンパスを利用するのであれば、メリットとデメリットを理解しておくことが必要です。
ロンドンパスを利用したロンドン観光コース

それでは、ここからロンドンパスを利用したロンドン観光コースについて説明します。基本的に利用するのはザ・シャードやロンドン・アイを利用可能なロンドンパスプラスとしています。各スポットの移動時間を考慮しながら、ある程度コスパの良いコースを考えています。
ロンドンパスを利用してコース作成をする際の注意点
ロンドンパスを利用した観光コース作成をする際に注意しなければならない点を説明します
ツアーに注意
まずは、「ツアー」と名前のついた観光プランです。
例えば「インド料理の試食付きウォーキングフードツアー/Walking Food Tour with Indian Tasting Meal」「クリームティー付きウォーキングフードツアー/Walking Food Tour with Cream Tea」など、実際に申し込むと金額も高いので一見お得に見えてしまいますが、実際にはかなり拘束時間が長い(2~3時間や、~4時間など)ものが多く、楽しめなかったときのショックが大きいです。
知り合いに評判を聞いていて期待できる、というのであれば別ですがロンドンパスを利用する場合はこうした「ツアー」は避けた方がいいのではないかと思います。期間の長いパスを持っていて、時間を持て余しているのであれば利用を考えるのもいいかもしれません。
移動距離に注意
また、ロンドン中心部から距離の離れているものも考慮に入れておかなければなりません。ロンドンパスの中にはブライトンの観光スポットが利用できますが、ロンドンからブライトンまでの移動は片道2時間以上かかりますし、ロンドンパスで利用できる観光スポットの中で最も利用料が高額な「チェシントン ワールド オブ アドベンチャー リゾート/Chessington World of Adventures」は片道1時間半以上の時間を見ておく必要があります。
利用時間、休館日に注意
ロンドンパスで利用できる施設には、施設が開いていても特定の時間しか利用できないものや、施設が毎日開いていないものなどがあり、よく確認しておかなければなりません。
有名なところでは、ウィンザー城はロンドンパスの利用では午後1時以降の入場しか利用できません。また、夜間でも利用できると期待される「ザ・トップ・ハットのストランド・カクテル/The Strand Cocktail at The Top Hat」では、店は午後11時まで開いていますが、無料のカクテルは午後6時30分までしか提供されません。
1日パスのプラン

まずは1日パスを利用する場合の想定コースです。土曜日に利用する前提で作成していますが、他の曜日の場合回れない観光スポットが出てくる可能性がありますのでご注意ください。例えばウェストミンスター寺院は日曜日は礼拝する方のみが入場できるため、ロンドンパスでは利用ができません。
1日パスの場合であれば、やはりロンドンパスプラスで訪問できる観光スポットを回るのが最もコスパがいいと考えますので、こういったコースになっています。
各スポットの位置関係はこの様になっています。
なお、ホップオンホップオフバスはどこからでも乗車可能で、下記の赤・青・緑の各ルートで運行しています。ですが、ホップオンホップオフバスの公式サイトによればこのバスを移動手段として利用するのはよくないとのことで、最短での移動を考えるのであれば公共交通機関をおすすめしています。あくまでも1つの観光スポットとして考えるほうが良さそうです。
1日コースでは、ロンドンパスプラスで回れる4か所+ウェストミンスター寺院をコースに入れてみました。
基本的にはロンドンパスの利用できる観光スポットは午前9時頃~午後5時頃までしか開いていません。季節にもよりますが、ロンドン・アイは週末は午後8時30分まで、ザ・シャードは土曜日は午後9時まで営業していますので、より遅い時間でのプランニングも可能といえば可能なのですが、それ以外の観光スポットが開いていないため、間が開いてしまう問題もあり、このスケジュールにしています。
ロンドンパスプラスの価格は大人109ポンド、子ども89ポンドです。ここでは大人料金で比較してみますが、85ポンドのお得となりました。
2日パスのプラン

さて、続いては2日パスの場合のプランを見てみましょう。今回ご紹介するプランでは、1日目は変更せず、2日目を追加する形としており、週末の土曜日・日曜日の2日間とするプランです。
1日目をロンドンパスプラスの「プラス部分」を十分に利用するスケジュールとしましたが、2日目にはその他のロンドンの有名観光地を追加しています。主にロンドンの東側をメインにしたルートとなります。
2日目の観光スポットを地図で見てみると次のようになります。
朝にバタシー発電所からテムズクリッパーに乗ってグリニッジまでテムズ川を下っていき、そこからグリニッジ天文台、カティーサークを訪問し、タワーブリッジ、ロンドン塔を目指してロンドン中心部に戻って来るルートです。
2日間で利用する観光スポットの入場料合計とロンドンパスプラスの2日券の金額を比較してみました。パスの費用154ポンドに対し、入場料合計が307.8ポンドですので、約半額になる計算です。かなりお得に感じますね。
3日パスのプラン

3日パスのプランですが、実はこのあたりから少し苦しくなってきます。というのが、ロンドンパスで利用できる誰でも行きたくなるような観光スポットというのは、そこまで多くなく、先に説明した2日間である程度回れてしまっています。
バッキンガム宮殿は、周辺施設であるキングスギャラリーやロイヤルミューズはロンドンパスで利用できるものの宮殿本体は別にチケット購入が必要ですし、公開されている時期が夏季に限られているためプランニングしづらく、大英博物館のような博物館は入場無料のため対象外となります。
そこで3日間のプランをこのように考えてみました。1・2日目は上記の2日プランと変わらず、3日目のみを追加しています。
3日目の他の候補としては、先に書いたロイヤルミューズ、キングスギャラリーや、ロンドンにあるプレミアリーグクラブのスタジアムツアーなどにしてもいいかもしれません。
3日めの観光スポットの位置関係は下記のとおりです。また、3日間合計の入場料とロンドンパス3日分を比較してみました。
ロンドンパスプラス3日分で189ポンドに対し、423.8ポンドの入場料ですので234.8ポンドのお得になりました。ロンドンパスプラスの価格は、1日券→2日券で45ポンド高くなりますが2日券→3日券では35ポンドの増加に抑えられますので、長ければ長いほどお得になっていきますね。
4日パスのプラン

さて、最後に4日パスのプランをご紹介します。3日の時点で少々苦しくなってきているのですが、4日目には少し遠出を入れてみました。
先ほどまでのプランと同様、1~3日までは変わらず、4日目を追加しています。
ロンドンパスで利用できるキューガーデンとウィンザー城は、ロンドン中心部から少し離れる形になりますが、観光客に人気のあるスポットですので、是非チェックしていただきたいと思います。
ロンドン中心部との位置関係はこちらのとおりです。
なお、ウィンザーのホップオンバスのルートはこちらになります。
最後に4日分のロンドンパスプラスと入場料の比較です。
かなり表が長くなってしまいましたが、ロンドンパス4日分で209ポンドに対し、500ポンド以上の入場料となっており、300ポンド近くお得になっています。ある程度長くロンドン観光ができるのであれば、ロンドンパスの利用は大変お得ということになりますね。
まとめ
以上、ロンドンパスを利用する場合の1~4日間の観光プランをご紹介しました。まとめておきます。
- ロンドンパスは「ロンドン市内および郊外の主要な観光スポットに一定期間無料で入場できるお得な観光パス」
- ロンドンパスのメリット
ー観光費用を節約できる
ー施設ごとの入場料を気にせず観光できる
ーファストトラック(優先入場)の特典
ー利用可能な観光スポットが多彩
ー利用方法が簡単
ーお得な割引や特典
ー一部の施設でガイドブックや音声ガイドが無料 - ロンドンパスのデメリット
ー価格が高い場合がある
ー観光プランによっては元が取れない
ー移動時間や距離に注意が必要
ー観光スポットの開館時間に制限がある
ー使い切れない場合に無駄になる - ロンドンパス利用時の注意点
ーツアーに注意:拘束時間が長い
ー移動距離に注意:チェシントンやブライトンなど1時間半以上かかる場所も含まれている
ー利用時間、休館日に注意:ロンドンパスではウィンザー城は午後しか入れない - ロンドンパスプラスを利用した1日観光おすすめコース
ーマダム・タッソー~ウェストミンスター寺院~ロンドン・アイ~ホップオン・ ホップオフバスツアー~ザ・シャード
ー入場料合計£194-パス料金£109=£85お得! - ロンドンパスプラスを利用した2日観光おすすめコース
ー1日目+テムズクリッパーズ~グリニッジ天文台~カティーサーク~タワーブリッジ~ロンドン塔
ー入場料合計£307.8-パス料金£154=£153.8お得! - ロンドンパスプラスを利用した3日観光おすすめコース
ー1・2日目+セントポール大聖堂~ケンジントンパレス~ロンドン動物園~ロンドン交通博物館
ー入場料合計£423.8-パス料金£189=£234.8お得! - ロンドンパスプラスを利用した4日観光おすすめコース
ー1~3日目+キューガーデンズ~ウィンザー城~ウィンザーホップオンバス
ー入場料合計£500.8-パス料金£209=£291.8お得!
ありがとうございました。