イギリス駐在初日〜1ヶ月でやるべきこと完全ガイド【保存版】~SIM・銀行・家探し・GP登録まで駐在員が実体験で解説~
どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
この記事では、次のような疑問を解決します。
- イギリス駐在でイギリスに到着しました。最初に何をすればいい?
- イギリス駐在に必要なイギリスの銀行口座はすぐ作れるの?
- 日本とイギリスで一番違うと感じたことは?
結論から言っておきます。
- イギリス駐在でイギリスに到着しました。最初に何をすればいい?
「SIM契約」「住居確保」「銀行準備」が最優先です。 - イギリス駐在に必要なイギリスの銀行口座はすぐ作れるの?
→日本より難しく、住所証明が必要です。 - 日本とイギリスで一番違うと感じたことは?
→基本的に「自分で調べて動く」必要があることです。
この記事では、上記の内容を事例を交えながら詳しく解説していきます。
イギリス到着後にやること一覧チェックリスト
まず最初に、全体像を整理しておきましょう。イギリス到着後は、時差ボケの状態からのスタートですが、やることが一気に押し寄せます。順番を意識するだけで、比較的スムーズに生活を立ち上げることができますので見ておきましょう。
特に最初の1週間は「生活インフラ」を整えることが重要です。
STEP1:到着〜1週間以内にやること
スマホのSIMカードの契約
イギリス到着後、最優先でやるべきなのが携帯回線の確保です。昨今はスマホなしで海外生活をスタートするのはかなり厳しいです。
スマホが必要になるシーンとしては
- 慣れない異国での移動はGoogleマップで場所を調べて移動するのが便利(地下鉄やバスも対応)
- 家族や会社への連絡(Wifiが常に使えるほどは普及していない)
- Uberを呼ぶ(イギリスでも主流の移動手段)
- 銀行アプリでの認証
- コンタクトレス決済(Apple PayやGoogle Payでスキミング対策)
などが考えられ、ほぼすべてスマホ前提で生活が進みます。特にロンドンは地下鉄の乗り換えが複雑なので、地図アプリが使えないとかなり苦労します。
空港SIMは便利だが割高
ヒースロー空港などに到着した時点でもSIMカードは購入できます。「とりあえずネットを使いたい」という場合には便利ですが、料金はやや高めです。最初だけ空港SIMを使い、その後オンライン契約へ切り替える人も多いですが、時間的に余裕があるのであれば、TescoやSainsbury’sのようなスーパーマーケットやコンビニでPAYG(Pay As You Go)のプリペイドSIMを購入する方が安価に利用をスタートすることが可能です。
おすすめのSIM会社
駐在員によく使われているのは、
- giffgaff
- Lebara
- Voxi
などのMVNO(Mobile Virtual Network Operator)です。O2やEEのようなMNO(Mobile Network Operator)の方はプランにもよりますが割高になることが多いため、MVNOを選択する方が多いです。
特にLebaraは、比較的安い、契約が簡単といった理由で人気があります。
なお、日本であれば楽天モバイルが安い一方で少し繋がりにくいと言った点がありますが、正直ロンドンではどの電話会社を利用しても、つながるときはつながるし、繋がらないときはつながりません。特に地下やビルの中ではどのキャリアでも繋がりにくくなります。
そのためどのキャリアでも大して変わらないという印象です。なお私の場合、2019年の駐在当初にThreeで屋外でもつながらないというショックを経験しているためThreeやThree系のMVNO(Voxiなど)は避ける傾向にありますが、最近ではそこまでひどくないという話も聞きます。
スマホのSIMカードの契約については、こちらの記事で解説しています。
住居を確保する
イギリス駐在で最も大変なのが家探しです。特にロンドンではかなり苦労する可能性があります。日本と比べて、ロンドンの賃貸市場はかなり特殊です。
私が特に驚いたのは、
- 家賃が高い(日本円にすると月50~100万円はざらにある)
- 良い物件は即決しないと他に取られてしまう(1件に10人以上が順番待ちすることもよくある)
- 契約条件が厳しい(大家が強い)
という点でした。
家賃は想像以上に高い
ロンドン中心部では、1ベッドルームでもかなり高額です。
一例を示すと、私の住むロンドン西部のイーリング地区で
- 1ベッドルーム:£1,500〜£2,000/月
- 2ベッドルーム:£2,200〜£2,800/月
- 3ベッドルーム:£2,800~£3,500/月
くらいの家賃です。
日本人に人気のあるロンドン中心地に近いセントジョンズウッド地区ですと、
- 1ベッドルーム:£2,700〜£3,300/月
- 2ベッドルーム:£3,300〜£4,300/月
- 3ベッドルーム:£4,000〜£5,500/月
と、3ベッドルームでは80万円を超えるかなり高めの家賃になります。
ロンドンの家賃についてはこちらの記事で解説しています。
また日本と違い、物件によって
- 光熱費別
- Council Tax別
- 家具付き・家具なし
といった物件が混在しているため、単純比較しづらいです。
駐在員が苦労するポイント
最大の問題は信用履歴(Credit History)です。日本人駐在員はイギリスでの信用履歴がないため、
- 前払いを求められる
- 保証人を要求される
- 審査が長くかかる
- 後から来た他の人に物件を横取りされてしまう
といったことがよくあります。
会社のサポートレターがあると助かるケースもあります。サポートレターというのは、「この人を◯◯ポンドの給料で何年雇います」といった身分・経済保証的なレターです。ただし日系企業の駐在員の場合、日本の会社の規模が大きくても、イギリスでの存在感がそこまで大きくない場合は審査でプラスになることはなく、苦労する話をよく聞きます。
内見で絶対確認すべきポイント
ロンドンの物件は写真と実物がかなり違うことがあります。特に確認したいのは、
- カビ
- 暖房
- 水圧
- 窓の断熱
- 騒音
となります。築100年超の物件も珍しくなく、断熱性能が低い家も多いです。二重窓になっていなかったり、ドアの部分に隙間が空いているなどで「冬が寒い家」は経済的にも精神的にも本当に辛いイギリス生活になります。
イギリスの賃貸物件の内見で確認すべきチェックリスト10個をこちらの記事で紹介しています。
公共交通機関の利用手段を整える
ロンドンを始めとする大都市でのイギリス生活は公共交通機関が中心になります。特にロンドンでは利用頻度が高いのがロンドン地下鉄(London Underground)です。同じ路線でも枝分かれして複数の方向へ行くことが多く、路線図がかなり難しく感じますが慣れると非常に便利です。
ロンドンの交通機関の利用方法はこちらの記事で解説しています。
Oyster Cardは必要ではなくなっている
ロンドンの交通機関で代表的なのがOyster Cardです。以前は必須でしたが、最近はクレジットカードやデビットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)を使う人が増えています。
ただし、日本のクレジットカードをそのまま使ってしまうと3%程度の海外手数料がかかりますので、イギリスでクレジットカードを発行することを推奨しています。ロンドンの公共交通機関での支払い方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
イギリスでおすすめのクレジットカードはこちらの記事で詳しく解説しています。
STEP2:2週間以内にやること
銀行口座を開設する
イギリス生活で最初の壁になりやすいのが銀行口座です。生活費の口座振替(Direct Debit)やクレジットカードの毎月の支払いなどには銀行口座が必須です。通常はメガバンク(LloydsやHSBC)を利用することになりますが、日本の感覚ですぐ作れると思っていると、かなり苦労するかもしれません。最大の理由は住所証明が必要だからです。
銀行口座開設で必要になるもの
銀行によって多少異なりますが、一般的には以下のような書類が求められます。
- パスポート
- eVisa(滞在許可証明)
- 住所証明
- 雇用証明
ここで問題になるのが住所証明です。住所証明として使えるのは
- 光熱費請求書
- 賃貸契約書
- 銀行からの郵送物
などと限定されていて、複数の書類を要求する銀行も多いです。しかしながら渡英直後はまだ正式な住居が決まっていないことも多く、住所証明がないから銀行が作れないという状態になりがちです。
これは多くの駐在員が経験するポイントだと思います。
最初はネットバンク(チャレンジャーバンク)が便利
、店舗型銀行よりもデジタル銀行を先に使う人が増えています。代表的なのが
- Revolut
- Wise
- Monzo
などです。RevolutやMonzoはイギリスの銀行登録をしているため、上記の口座振替やクレジットカードの支払いにも使えます。必要書類もメガバンクほど厳しくないため、口座開設は比較的簡単にできます。
Revolutは2026年にイギリスの銀行免許を取得しました。こちらの記事で詳しく解説しています。
Monzoは子どものデビットカードを発行するのも便利で、利用方法を含めこちらの記事で解説しています。
https://london-chuzai.com/wp-admin/post.php?post=2057&action=edit
Wiseは厳密には銀行ではありませんが、私はWiseの口座開設もおすすめしています。日本の口座とのお得な資金移動にも使えますし、イギリス国外へ旅行する際にも大活躍します。口座開設方法と利用方法を詳しくこちらの記事で解説しています。
イギリスの銀行文化に驚いたこと
日本でも新規開設口座の通帳発行が有料になってきているものの、まだ通帳が使われていますが、イギリスでは使いません。基本的にすべてアプリでの管理となります。
銀行は基本的に富裕層向けのビジネスという扱いで、一般庶民は相手にされていないような印象です。銀行の窓口に行ってもそもそも人がいない、いてもアポイントがないから相手をしてくれないといった状態で、私の場合は銀行口座開設のときと、ATMにキャッシュカードを置き忘れてしまったのを取りに行ったときくらいしか、銀行でスタッフに会うことはありませんでした。
イギリスではカード決済が一般的で、現金を使うこと自体もあまりないのでATMでお金を下ろすような場面も少ないです。
GP登録をする
意外と後回しにされがちなのがGP登録です。GPとはGeneral Practitionerの略で、日本でいう地域のかかりつけ医のような存在です。イギリスでは風邪をひいたり怪我したりすると、まずGPへ相談し、必要があれば専門病院へ紹介される仕組みになっています。
NHSの仕組みは日本とかなり違う
日本だと調子が悪ければ直接それぞれの病院(内科や耳鼻咽喉科、整形外科など)へ行くことが多いと思います。ですがイギリスのNHS(National Health Service、国民保健サービス )の仕組みでは、まずGP登録をした病院を受診する必要があり、GPでの受診時に必要があると判断されれば、専門医を紹介され、受診する流れとなります。
GP登録していないと、最初の診療が受けられません。もちろんその場で登録することも可能ではありますが、体調の悪い時に登録手続きをするのも大変ですので、事前に登録しておきましょう。
また、イギリスで緊急事態が起きた場合にはA&E(Accident and Emergency、緊急救急外来)に行くことになりますが、ここでもGP登録を確認されます。A&Eには多数の患者がいるため早く診てもらうことは難しいですが、GP登録がない場合はさらに待たされる可能性が高くなるでしょう。
GP登録で必要になるもの
GP登録では
- パスポート
- eVisa(滞在許可証明)
- 住所証明
が必要になります。なおGPによって登録方法が異なり、オンライン対応しているGPも多く、私の住むイーリングではオンライン登録が一般的となっています。
なお、GPの評価はGoogleマップで見てみるとわかりますが、評判がまちまちで、それなりに人気の高いGPは「新規登録停止」になっていることもあります。ロンドンは人口が多いため、早めの行動がおすすめです。
ロンドン日本人駐在員は日系医療機関で診療を受けることが多い
日本人駐在員の場合はプライベート医療保険に加入している場合が多く、その場合はGPではなく、医療機関に直接行くことも可能です。
ロンドンであれば
といった日系医療機関で診療を受けることが多いです。もし専門医での診療が必要になった場合には、これらの医療機関がGPの役割をして、専門医の紹介を受けることも可能になっています。
NIナンバーを確認する
NIナンバー(National Insurance Number、国民保険番号)は、日本でいう年金番号と税務番号を合わせたような存在で、給与や税金処理で必要となります。駐在員の場合、会社側がサポートしてくれることもありますが、自分でも状況を確認しておくと安心です。
NIナンバーが必要になる場面としては、
- 給与支払い
- 税務申告関連
- 年金手続き
- 一部の行政手続き
- ISAの口座開設
などですが、イギリスと日本では社会保障協定が結ばれているため、日本人駐在員はイギリスの年金制度に加入する必要はありません。そのためNIナンバーを使って年金手続きをすることは基本的にはありません。
最後に書かれているISA(Individual Savings Account)は、1999年に導入された英国居住者向けの税制優遇個人貯蓄口座制度のことで、日本人駐在員も利用可能です。イギリスのISAについてはこちらの記事で解説しています。
NIナンバーは取得まで時間がかかるケースもあるため、早めに確認しておくのがおすすめです。NIナンバーの取得についてはこちらの記事で解説しています。
STEP3:1ヶ月以内にやること
家具・生活用品を整える
生活が少し落ち着いてきたら、家具や生活用品を整えていきましょう。ロンドン駐在の場合は家具付き物件も多いですが、家具なし物件も一定数ありますし、細かい日用品は自分で揃える必要があります。
IKEAやCostcoが便利
家具や生活用品を入手するのによく利用されるのはこちらになります。
- IKEA
- Costco
- Argos
- Amazon UK
特にIKEAは、家具や生活雑貨の在庫を多数取り揃えており、一箇所で多くを揃えることができるため駐在員の強い味方です。収納用品やキッチン用品など、日本人にも使いやすい商品が多い印象があります。
Costcoも生活雑貨を揃えるには便利です。多くの在庫を置いているため、まとめ買いしておけばしばらくは買いに行く必要がなく、便利に利用できます。
MixBやFacebook Marketplace、Lineグループの個人間売買が便利
個人的に便利だったのがMixBやFacebook Marketplace、Lineグループなどでの個人間売買です。イギリスから帰国する駐在員や留学生の方が家具や炊飯器のような生活家電、ベビーカーなどの不用品を販売しており、条件が合えば安価に生活用品をゲットできます。比較的信用できる取引相手が多いことや、日本語でやり取りできるのもメリットが大きいです。
クレジットカード環境を整える
イギリスは完全にカード社会です。日本以上にキャッシュレス化が進んでおり、現金を使う機会はかなり少ないです。
日本のクレジットカードだけだと不便
日本のクレジットカードだけだと不便を感じる場面もあります。例えばこのような場合です。
- ポンドでの決済に海外利用手数料(3%程度)が課されてしまうためにコスパが悪い
- カード会社の不正利用検知で引っかかってしまい、決済できなくなることがある
- 支払いが拒絶されることがある
- 為替レートが悪い
- SMS認証が必要になるケースがあり、日本の携帯電話番号を解約していると決済できない
SMS認証については、楽天モバイルを契約したままにしておけばイギリスにいても電話番号を維持できますので、対応可能です。
日本の電話番号を維持する方法はこちらの記事で解説しています。
イギリス生活で便利だったカードの組み合わせ
私個人的には、
- 日本のクレジットカード
- BA Amexなど複数枚のクレジットカード
- Wise
- Monzo
- Revolut
を併用して利用するのが便利でした。Wise・Monzo・Revolutについてはどれか一つでも良いのですが、複数作成しておくとさらに便利です。すべての口座を保有している私の経験談をこちらの記事で解説しています。
車の購入
ロンドン中心地であれば不要となりますが、それ以外の場所では車の利用も必要になってきます。車の購入も早いうちにしておきましょう。
車の購入については、イギリスでメジャーなAutoraderを利用した中古車の購入方法をこちらの記事で解説しています。
なお、1か月以内ではありませんがイギリス滞在開始1年経過後に車を運転するにはイギリスの運転免許発行が必要になります。その手続もこちらで詳しく解説しています。
キャッシュバックサイトを活用する
私は日本にいるときにモッピーやちょびりっちといったポイントサイトを愛用していました。イギリスではポイントサイトとは呼ばず、キャッシュバックサイトと呼びますが、利用するのと利用しないのでは大きな差が出ます。
代表的なキャッシュバックサイトはこちらになります。
- Quidco
- TopCashback
- Rakuten.co.uk
キャッシュバックサイトの利用シーンをご紹介します。
- ブロードバンド契約
- 携帯電話(SIM only)契約
- ホテル予約
- フライト予約
Quidcoはイギリス最大のキャッシュバックサイトで、会員は年間平均280ポンドのキャッシュバックを受けているそうです。Quidcoについては登録方法からおすすめの利用方法についてまで、こちらの記事で解説しています。

また、キャッシュバックサイトとは異なりますが、スーパーマーケットなどでお得に買い物できるバウチャー(クーポン)購入でキャッシュバックを受けられるJamDoughnutもおすすめです。こちらの記事で紹介しています。
まとめ
以上、イギリス駐在初日〜1ヶ月でやるべきことを解説しました。まとめておきます。
イギリス駐在の到着直後は
- SIM契約
- 住居探し
- 銀行準備
特にイギリスでは「住所証明」が必要になる場面が非常に多く、日本とは違い、自分から積極的に動かないと手続きが進まないことも珍しくありません。
最初の1か月を乗り切れば、生活はかなり安定してきます。
この記事が、これからイギリス駐在を始める方の参考になれば嬉しいです。









