投資・資産運用

【2025年4月】ロンドン駐在員の資産推移を公開!~トランプショックで大暴落!投資資産は鬼ホールドして回復を待つ~

どうも、ロンドン駐在員のぷーたです。
今回の記事は、次のような方の疑問を解決するために書いています。

  • ロンドンの駐在員はどのくらいの資産を持っているの?
  • イギリスで暮らしていると2ヶ月でどれくらい資産が変化するの?
  • 2025年2月から2025年4月の投資環境の変化はどうなった?

海外駐在員の懐事情:収入と支出

今回の記事は2ヶ月に1回お届けしている、ロンドン駐在員の資産が2ヶ月でどれくらい変化するのか?についてお伝えします。この記事の対象期間は2025年2月→2025年4月の2ヶ月間となります。

前回2025年2月の記事はこちらになります。

【2025年2月】ロンドン駐在員の資産推移を公開!~トランプ氏大統領就任で世界の景気はどうなる?~この記事では、ロンドンの駐在員はどのくらいの資産を持っているの?イギリスで暮らしていると2ヶ月でどれくらい資産が変化するの?2024年12月から2025年2月の投資環境の変化はどうなった?といった疑問に回答しています。...

まずは海外駐在員の収入と支出の懐事情について説明します。

海外駐在員の収入

海外駐在員は下記の理由からかなりお金を貯めやすい環境にいると言えます。

  • 海外赴任手当などの手当が多くもらえるため、日本にいるときよりも給料が多くなる
  • 住宅や自動車費用など生活費の一部を会社が負担してくれるため、コストが安い
  • イギリスの税金は会社が支払ってくれて、日本の税金もかからない

私がもらっている給料については、こちらの記事で解説しておりますのでご参照ください。

ロンドンの海外駐在員の給与を大公開!日本に比べてどれくらい増える?家は建つ?この記事では、海外駐在員の給料って日本に比べてどれくらい増えるの?ロンドンで働く駐在員の給与の具体例をみたい!海外駐在をすると家が建つと言われていたけど、今でもそうなの?といった疑問に回答しています。...

まとめると、

日本勤務時の額面金額は、
日本勤務時:900万円→イギリス駐在時:1,380万円
手取り金額は、
日本勤務時:660万円→イギリス駐在時:1,276万円

と、相当なアップをしています。

海外駐在員の支出

海外駐在先によるため一概に言うことはできませんが、海外駐在で給料を多くもらえていたとしても、お金がどんどん増えていくというわけではありません。私の生活しているロンドンでは、出ていくお金も非常に多いです。

まとめるとロンドンでは物価が日本と比べてかなり高く、

  • 住宅費は都心のタワマンに住むくらいのイメージ(会社が住宅費の大部分を負担してくれるので持ち出しはあまりなし)
  • 食費・外食費も総じて高い
  • トイレットペーパーやティッシュペーパーなど日用品も高い
  • 光熱費は3倍!
  • 教育費やスポーツの月謝も倍くらい?
  • 通信費やレジャー費用はそこまで高くない!?
  • 月収のうち、半分くらいで生活は可能
  • 教育費・娯楽費・旅行代をどこまで使うかで貯蓄が決まる

といった事情から生活費は非常に高いです。
こちらの記事で項目別の月あたりの支出額について書いていますのでよろしければご参照ください。

駐在員の生活費事情ー物価の高いロンドンで生活する場合1ヶ月どれくらいかかるのかを赤裸々に公開!この記事ではロンドンは物価が高いと聞くけど、日本に比べてどのくらい高いの?ロンドン駐在員の給与は高いと思うけど、生活は楽?苦しい? 海外駐在員の生活費はどれくらいかかるの?日本よりは高い?という疑問に回答しています。...

日本円ベースで計算した月当たり生活費の推移はこちらになります。ちなみに為替レートは1ポンド=190円で計算しています。2021-22年や2022-23年と比較すると、物価上昇による影響も大きいと考えますが、教育費や旅行代が大きく上がってしまっているのがわかります。このあたりは考え方にもよるところではありますが、資産形成のためには節約が重要である一方、教育は将来への投資と考えることもできますし、旅行はイギリスにいる間しかできないことでもありますので、判断が難しいところです。

ですが、もう少し節約したいところですね。もう少し項目をまとめた表を見てみます。教育費+娯楽費+旅行代が突出しており、2023-24年から大きく増加しているという傾向に変わりはありません。下げる方が望ましいのではありますが、今のところは現状維持でいくしかないのかと思っています。それぞれのパーセンテージを見てみます。教育費+娯楽費+旅行代が家計全体の50%を超えています。70万円程度になる家賃を自分では支払っていないこともあり、このようないびつな支出割合になっています。

資産運用方針の確認

イギリスの資産運用方針はTrading212中心

さて、今回の記事の中心となる前回2025年2月から2025年4月で資産状況がどう変化したかについてお伝えします。まずは資産運用の方針ですが、実は2024年12月以降、私の資産運用方針は、変わっていません。

2024年12月時点の資産運用方針は下記の通りで、それを今も継続しています。

  • 生活費口座(Lloydsの普通預金口座)に100ポンド程度、すぐ出せる貯蓄口座(Chase、金利3%)に1,000ポンド程度の資金を入れておく
  • 余剰資金はTrading212のCash ISAに入れて4.5%(2025年4月現在)の非課税利息を稼ぐ

Chaseの貯蓄口座は使い勝手が非常に良く、金利が年3%つくにもかかわらず、普通預金口座と同じように支払や口座引落(Standing order)にも使えるので、今ではメガバンクのLloydsよりもメインバンクとして決済などに使うようにしています。キャッシュバックを受けるための条件が変更されてしまうなど、少々キャッシュバックの魅力は下がりましたが、Mastercardでは破格の1%というキャッシュバックを受けられるのは依然としてお得度が大きいです。

Chaseデビットカードについては、こちらの記事で特徴や口座開設方法を詳しく解説しています。

1%キャッシュバックが魅力のChase銀行口座を作ってみた~イギリスではBA Amexに次ぐ還元率のお得なカード~この記事では、イギリスでキャッシュバック率の高いカードを教えてほしい!イギリスのChaseがお得と聞いたけど、何がいいの?BA Amexクレジットカードを作ったけどAmexが使える店が少ない・・VISAやMastercardでお得なカードはない?といった疑問に回答しています。...

私のイギリスでの資産運用は上記の通りメインはTrading212でおこなっています。Trading212は銀行預金のようなもの(厳密には銀行ではなく、Trading212が銀行等の金融機関に預ける方式となっています)で、株式や投資信託を購入する手間がなく、Trading212の口座にお金を入れておくだけで年4.5%の金利をISAの非課税で受けることができます。

このTrading212のCash ISA口座は、

  • Cash ISAのため利息は非課税
  • 2025年4月現在、年利4.5%のCash ISA口座を提供
  • Flexible Cash ISAのため自由度が高い
  • 入出金の回数制限や金利低下などの制約がなく自由度が高い
  • 手数料は一切なし!

といった特徴がある、Cash ISAの中でも非常に使い勝手の良い口座です。口座開設方法やISAの仕組みを含め、こちらの記事でご紹介しています。

イギリス駐在員必見!Trading212でCash ISA口座を解説してみた~高金利で税金ゼロの引き出し自由な最高の預金アカウント~この記事ではイギリスでは銀行金利に税金はかかるの?イギリスの銀行金利にかかる税金の仕組みを知りたい!駐在中の余剰資金を預けておける高金利で便利な銀行口座を知りたい!Trading212のCash ISA口座の開設方法を教えてほしい!といった疑問に回答しています。...

利下げがどんどん進んで、投資信託も視野に入れるべき?

Trading212で貯蓄口座の金利で資産運用している私としては、イングランド銀行の利下げがどんどん進んでいることは、資産運用方針に影響を与え兼ねない問題です。

イングランド銀行は2024年8月以降、すでに3度の利下げを実施しています。

  • 2024年8月1日:金利5.25%→5%に利下げ
  • 2024年11月7日:金利5%→4.75%に利下げ
  • 2025年2月6日:金利4.75%→4.5%に利下げ

グラフで見ると下記のとおりです(Trading EconomicsWebサイト)。加えて、後述するトランプ米大統領による貿易戦争の激化が世界経済に影響を及ぼしている中で、さらなる金利の引き下げの可能性が示唆されています。
私の利用するTrading212の金利は2024年10月→2025年2月→3月で5.1%→4.9%→4.5%と下がっており、2025年5月からは4.35%に下がることが通知されています。金利が4.5%を切ったら、投資信託など別の資産運用へのシフトを考えるつもりではあるのですが、株式市場もまだ大きな動きを見せている最中であり、大きな動きはある程度動きが収まってからにしようと考えています。

2025年2月から4月にかけての投資環境

ここからは、2025年2月から4月にかけての投資環境について説明します。私はロンドン駐在員ということもあり、ポンド円相場についてまず見ていきます。

トランプ関税による混乱で、日本円が買われた影響を受けてか4月に入ってからポンド円相場は10円近くの円高ポンド安に動きました。4月下旬時点では、ある程度戻してきていますが、このまましばらくは1ポンド=190円付近で推移していくのではないかと想定しています。

引用:楽天証券英ポンド/円チャートより

ロンドン駐在員は基本的に為替レートの変動に生計費指数を反映した物価調整を加えて給与が決まっていますので、ポンドで支給される給与はそこまで変わりません。そのためポンド円相場に一喜一憂する必要はないのですが、個人的にはもう少しポンド安方向に動いてもらいたいと思っています。

続いて株式市場の動向ですが、現状私のイギリスでの投資はTrading212のCash ISAの預金での運用となっているため、私がイギリス以外で主に投資している先進国投資信託、米国株式に関連するNYダウ平均株価を見てみます。

2025年2月から4月の間でアメリカに関するニュースといえば、やはりトランプ大統領の「相互関税」政策による貿易戦争の勃発ですね。2025年4月に発表された関税政策は、アメリカのすべての輸入品に一律10%の基本関税を課し、各国の対米関税水準に応じて追加関税を上乗せする仕組みです。

例えば、中国製品には最大145%の関税が適用され、中国も米国製品に125%の報復関税を課しています。​この政策により米国の平均関税率は従来の2.5%から19%に上昇すると見込まれていて、米国経済にさまざまな影響を及ぼすことが予想されています。

一方で、トランプ大統領が米国経済を悪化させる政策を長期継続するとも思えず、あくまでも外交戦略であるという見方もあり、今回の株式市場への影響は短期間で収まるという予想もあるようです。

本記事執筆時点の4月24日現在では、一時38,000ドルを割り込んだNYダウ平均株価は40,000ドルを越えるところまで回復しています。引用:楽天証券NYダウ平均株価より

2025年2月から4月の資産状況変化

2025年2月の資産状況

前回こちらの記事でご紹介しましたが、私の2025年2月現在の資産状況は下記のとおりでした。なお、こちらの表の為替レートは2月時点のレートで円換算したものとなります。
円グラフにすると、このようになっていました。

2025年4月の資産状況

さて、先ほどお見せしたとおり、2025年4月に入りトランプ関税の発表によりNYダウ平均株価が大きく下がってしまいました。加えて、円ドル相場が円高傾向に進んでおり、2025年2月時点では1ドル=152円ほどだったものが2025年4月時点では1ドル=142円ほどと10円程度円高になっています。
引用:楽天証券米ドル円チャートより

NYダウ平均株価が下がり、円高ドル安に動いているため、米国株をメインで運用している私のポートフォリオも大きなダメージを受けてしまいました。2025年4月時点の私の資産状況は下記のとおりです。
なおこちらも外貨はこの記事の執筆時点のレートで日本円に換算しています。

2ヶ月前には元本+含み益で6,000万円を超えていた私の資産ですが、2025年4月現在では5,548万円と、500万円も減少してしまいました。株式投資や投資信託への投資のボラティリティ(価格変動が大きい割合)の高さが如実に現れています。

円グラフでも見てみます。割合としては2ヶ月前と大きな変化はありませんが、投資信託や株式が減少しています。一方で、Trading212での預金による運用をおこなっていることもあり、現預金をある程度多めに持っていることが、今回の株式市場の暴落の影響を少しですが弱めてくれていると考えます。

2024年6月~2025年4月の2ヶ月ごとの推移を横並びで確認してみます。2ヶ月前からの変化で見ると前述の通り500万円以上の減少となりますが、昨年6月からの変化で見ると、それでも160万円の増加になっています。元本部分が増えていることもありますが、一方で2024年12月~2025年2月の資産価値が高すぎた、ということもできるのかもしれません。

資産変動についてまとめると、下記のとおりです。

  • 総資産は2ヶ月で6,078万円→5,548万円となり530万円の減少
  • 元本は43万円増加(うち現預金は53万円減少)、含み益は573万円の大幅減少

私の投資先のメインとなっている先進国株の投資信託である、たわらノーロード先進国株式の運用成績も見てみましょう。この先進国株式は大部分が米国株であることもあり、ぱっと見た感じでは大きな含み益があるように見えますが、推移で見ると、8月の含み益790万円→10月の含み益984万円→12月の含み益1,042万円→2月の含み益1,072万円→4月の含み益801万円となっており、2月との比較では271万円も減ってしまっています。

ここまで私のポートフォリオを見てきましたが、結局のところ2025年2月→4月の2ヶ月だけで見ると、私は投資で573万円も損したことになります。これからも続落していくかもしれませんし、反発して上がるかもしれませんが、それは誰にもわかりません。

元々私は長期の積立投資の方針を打ち立てているため、どれだけ株式市場が変動しようがあまり気にしていません。これからリーマンショックのような大暴落が来たとしても、一切売らずにそのままにすると思います。これは、こちらの動画にある両学長という方のYoutubeにある「鬼ホールド:どれだけ投資資産が変動しても、とにかく気にせず放って置く」という方針を貫いていくためです。

両学長が「鬼ホールド」について解説したYoutube動画はこちらになりますので、よろしければ見てみてください。

資産価値が上がったから売る、下がったから買うなど時機を見て購入ができればいいのですが、それほどの株式市場や経済に関する知識もありませんし、時間もありません。そしてどんな投資のプロでもこれから市場がどうなるか、為替がどうなるかなんてわかりません。

そのため、投資はコツコツとおこなって、後は放っておけばいいのです。これは私が信頼している経済評論家の山崎元さんもそのように述べており、両学長と山崎元さんの考えに従って、私もポートフォリオを増やしてこれています。

今回は両学長の主催するリベラルアーツ大学、通称リベ大のお金に関する解説本、お金の大学をご紹介したいと思います。この本は私がブログを始めるきっかけになった本でもあり、この本のお陰で投資で資産を大きく増やすことができるようになったため、もし読んだことがない方には読んでいただきたいと思います。

今回資産が大きく減少していしまい、目標の総資産1億円からは遠ざかってしまいましたが、短期で資産の変動を気にしても仕方がありませんので、これまでどおり継続して資産運用に取り組んでいきたいと思います。

まとめ

以上、ロンドン駐在員の2025年4月の資産状況について、説明しました。今回の記事のまとめです。

  • 海外駐在員の収入は給与が大幅にアップするため貯蓄には非常に有利!
  • ロンドンで生活する場合、生活コストなど支出が大きく、教育費や旅行にお金をかけてしまっているとあまり貯蓄ができるとは言えない
  • ロンドンで貯蓄をしたいのならばある程度の節約(旅行代など)は必要
  • 筆者(ぷーた)の2025年4月現在の資産運用方針は
    ー生活費口座(Lloydsの普通預金口座)に100ポンド程度、すぐ出せる貯蓄口座(Chase、金利3%)に1,000ポンド程度の資金を入れておく
    ※2024年12月からの変化なし
    ー余剰資金はTrading212のCash ISAに入れて4.5%(2025年4月現在、5月からは4.35%に下がる)の非課税利息を稼ぐ
    ーCash ISAの利息が下がり続けているため、他の運用方法の検討が必要
  • 2025年2月から4月にかけて投資環境は下記の通り変化
    ートランプ氏の相互関税政策による貿易戦争への懸念で株式市場は乱高下。ドル安も進んでおり、日本での米国株への投資には強い逆風
    ー2025年2月6日のイングランド銀行の金利引下げ(4.75%→4.5%)があり、トランプ景気によってさらなる利下げ不安あり
  • 2025年2月から4月にかけて資産は下記のとおり変化
    ー総資産は6,078万円→5,548万円となり530万円減少
    ー元本は43万円増加、含み益は573万円減少
  • 投資資産が減少していても、とにかく鬼ホールドして回復を待つ

ありがとうございました。

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ぷーた
ぷーたです!投資とポイント活動、ジョギングが趣味のロンドン駐在員です。お得活動のためには徹底的な調査と行動をしており、たくさんの方に情報を共有したいと思ってこのブログを立ち上げました。